【速報】正式発表: Appleが米でF1放映権獲得

アメリカGPでの正式発表が有力視されていましたが、現地時間の金曜朝にさっそく発表されました。Appleがアメリカ国内におけるF1の放映権を獲得しています。


  • 2026年から5年契約、推定7億ドル(1年あたり1.4億ドル)
  • Apple TV(月額12.99ドル)で配信
  • 「F1 TV Premium」が追加料金なしで提供される
  • フリー走行と、一部の決勝レースは無料配信


あくまでもアメリカ国内での話なので、同様に今年限りで契約が切れる日本に直接影響することはないのですが、グローバル志向があるAppleなだけに、他の国でも権利獲得に動く可能性はないとは言えません。引き続き注視していく必要があります。

この件については繰り返し取り上げてきましたので、あまり追加する要素はないのですけど、「F1 TV Pro」の取り扱いがどうなるかは大きな争点でした。


今回正式発表されたのは、上位プランである「F1 TV Premium」が追加料金なしで提供されるというものでした。なかなか太っ腹なようにも見えるのですが、価格設定をみるとProとPremiumの中間であり、Proを使っていた人にとっては(他のコンテンツも視聴できるとはいえ)ちょっぴり値上がりすることになります。


  • F1 TV Pro: 月額10.99ドル、年額84.99ドル
  • Apple TV: 月額12.99ドル、年額99.99ドル
  • F1 TV Premium: 月額16.99ドル、年額129.99ドル

Apple TVは今年8月に月額9.99→12.99ドルへと値上げを実施したばかりです(年額は据え置き)。Appleにとっては、F1の獲得は値上げを正当化するための材料だとも言えます。


今年まではESPNが権利を持っていますが、ESPNのF1視聴者数は一時期の勢いを失い、伸び悩んでいる傾向です。それを打破するにはF1 TV Proの利用者を取り込む必要がありますし、その分を含めた増額提示だということになるでしょう。

ただ、来年のF1視聴者数が増えるかどうかは未知数です。そもそも、Apple TVの視聴者数は公表されていません。アメリカでは調査会社のニールセンがテレビ局や配信業者と契約し、統一した基準で視聴率の測定を行っていますが、Appleはニールセンと契約していません。Appleの幹部は、メディアからの質問に対して「通常数字を公表することはない」と発言しており、秘密主義を貫くことになりそうです。


視聴者にとってAppleに移行するメリットとしては、CMが流れないことでしょうか。NetflixもAmazonも含むさまざまなサービスが広告を導入する中、Apple TVはまだ導入していません。Appleはプライバシーを保護する企業であるというイメージで商売しているため、当然と言えば当然なのですが、高額の放映権料を正当化できるレベルなのかは懸念点です。

この件よりも少し前に発表されたのですが、Appleが制作した映画「F1 The Movie」について、12月12日からサブスクで視聴できるようになるとのことです(現在は追加料金)。また、従来は「Apple TV+」だったサービス名を「Apple TV」に改名しています。

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