米のF1放映権、Appleが獲得か。
来年(2026年)以降のアメリカにおけるF1放映権については、NetflixとAppleが有力候補としてあげられてきましたが、現時点ではAppleになる可能性が高いとのこと。来週にはアメリカGPが開催されるため、その場で発表されるのではと言われています。
かつてアメリカでは不人気だったF1ですが、Netflixで配信されたドキュメンタリー「Drive to Survive」(栄光のグランプリ)によって人気が高まりました。しかし、今年に入って映画「F1」を制作・公開したAppleが一気にまくった形です。
あんまり噂レベルの情報を取り上げるのもどうかと思ったのですが、今回の噂の出元は新興メディア「Puck News」のJohn Ourand記者です。この記者は、WBCの日本向け放映権をNetflixが獲得するという情報を最初に報じた方であり、注目せざるを得ません。
今年まで契約を結んでいるESPNは、年間9,000万ドルの放映権料を支払っていると推定されており、F1側としては1.5~1.8億ドルの契約を目標としていたようですが、Appleとの契約は年間1.4億ドル程度になる見込みとのこと。従来は3年サイクルでしたが、新たな契約期間についてはまだ不明です。
Appleとの交渉が大詰めであるとの情報は7月にも報じられていましたが、そこから長引いた理由としては、公式のストリーミングサービスである「F1 TV Pro」の取り扱いをどうするかで折り合いがつかなかったからだとされます。日本では提供されていないF1 TV Proですが、アメリカでは提供されているのです。逆に言えば、それにも関わらず多額の放映権料を支払っているESPNがすごいとも言えるのですが。
いくつかのシナリオが考えられますが、「Apple TV+」の中にF1 TV Proを取り込むのが有力な選択肢です。AppleはMLSの放映権を保有しており、一部の試合はApple TV+で配信。全試合を視聴するには別途オプションとしていますが、同様の枠組みになるかもしれません。
また、F1TV自体をAppleが買収するのでは、という観測も流れています。この場合、アメリカのみならずグローバルが対象になる可能性もあります。こうなると、同様に今年いっぱいで契約が切れる日本の動向にも大きな影響を及ぼしかねません。
前回の更新に関する記事でも、NetflixやAppleがF1の放映権をグローバルで狙っているかもしれない・・・といった噂話を書きましたが、改めて現実味を帯びてきています。もし成立した場合、フジテレビよりもDAZNのほうが打撃を受けることになりそうですが、フジテレビもまた資金力が不安なだけに、混沌としそうです。
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