DAZN、仏ラグビー・TOP14を配信。
とくにプレスリリースは出ていないのですが、DAZNがフランスのラグビープロリーグ「TOP14」の配信をひっそりと始めています。先週末に開催された第9節では4試合が配信対象となりました。日本人選手ではトゥールーズに齋藤直人選手が所属しています。
2025-26シーズンから、TOP14は国際的なマーケティングに関してイギリスの代理店であるTwo Circlesと契約を結んでいます。2031-32シーズンまでの7年契約です。この発表の中には毎節4試合、英語コメンタリー付きのコンテンツを提供するという文言が入っており、DAZNが今回配信した内容と一致しています。
フランス国内では1998年からCanal+が放映権を保有しています。Canal+はDAZNとも提携関係にあるため、もしかたらコネクションがあるのかも・・・と思いましたが、だとしても放映権は代理店を通じて購入する必要があります。
放映権料は年間1億1360万ユーロ(約202億円)です。2027-28シーズンから新たに5年契約が結ばれており、年間1億2870万ユーロ(約230億円)に増額されることが決まっています。Canal+は長年保有してきたリーグ・アンの放映権を失いましたが、TOP14との関係は今後も長く続きます。
プロラグビーの経営状況はどこでも厳しい環境にあります。その中でTOP14は比較的成功しているほうですが、所属する14クラブのうち10クラブが赤字だとのこと。今後の成長のためには国際ビジネスの拡大が不可欠であり、新たに代理店となったTwo Circlesはその期待を背負うことになります。
Two Circlesはスポーツマーケティングの実績豊富な代理店ですが、放映権ビジネスではまだあまり存在感を発揮していません。しかし、昨年8月にはUEFAと女子CLの放映権について契約を結び、また11月には同業であるスウェーデンのSpring Mediaを買収するなど、着々と拡大の動きをみせています。
日本では以前、テレビ朝日がTOP14の放映権を持っており、テレ朝チャンネルで中継を行っていましたが、2022-23シーズンが最後だったようです。
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