【速報】2026W杯、ドコモ・DAZN連合が獲得か。

本日深夜1時にスポニチが報道した記事によると、来年6月に開催されるFIFAワールドカップについて、ドコモとDAZNが共同で獲得する見通しだとのこと。全104試合を両社が半分(52試合)ずつ配信する方向で調整しています。


また、NHKがサブライセンスを獲得し、日本戦や開幕戦・決勝戦などを放送するとのことで、無料放送がなくなるという事態は回避される見込みです。


【追記 11/4 13:00

ドコモからのコメントが出ていますので追記します。要するに、決まり次第正式に発表する、という意味だととらえてよろしいかと思います。否定はしてません。

https://www.docomo.ne.jp/info/notice/page/251104_00_m.html

【追記 11/4 15:00】

DAZNからもほぼ同じ内容のコメントが出ました。

https://x.com/DAZN_JPN/status/1985565166583329026

FIFA側が設定していた放映権料は当初400億円程度で、最終的には300億円程度で決着したと書かれていますが、実際のところはよく分かりません。前回のカタール大会の際にも金額に関する報道は錯綜しましたし、その場合もっとも大きな数字にどうしても流れてしまいます。今後もいくつかの異なった数字が出てきそうです。ちなみに、最新の数字は、今年5月に日経新聞が報じた「二百数十億円」というものです。


この日経新聞の記事では、これまでの電通に代わって博報堂がFIFAとの独占交渉権を得たと報じていますが、その後事態はさらに複雑になっていきます。

7月に日経新聞が報じたのは、博報堂の独占交渉期間が終了し、FIFAは並行して電通との交渉を開始したというものです。おそらく、両社はそれぞれ異なる陣営を担ぎ上げて交渉を進めていたものと思われます。どちらが最終的に勝利したのか、すなわちドコモとDAZNがどちらの陣営に属していたかは今回の報道からは見えてきません。

電通は現在もDAZNの株式を3%強保有しているとみられますが、その価値はほとんどなくなっています。DAZNは今年に入って博報堂と共同研究を始めたことを公表しており、どちらに転んでもおかしくありません。また、ドコモほどの大企業であればどちらとも取引があって然りでしょう。


今年6月、ドコモは電通の子会社であるCARTA HOLDINGSを買収し、傘下に収めています。「dアカウント」を軸としたデジタルマーケティングの強化が目的とみられますが、この延長線上にワールドカップがあると考えれば、やや電通のほうに分がありそうにも思えます。

DAZNにとっては、グローバルで主導した今年のクラブワールドカップに引き続いての大型案件です。日本国内に限定すると、ブンデスリーガの放映権が復活したという話題もありますが、Jリーグ、そしてAFC以来の思い切った投資と言ってよいでしょう。


12月27日にサウジアラビアで開催される井上尚弥選手の試合はLeminoがPPVで配信するとみられています。本来はDAZNが権利を持っているはずですが、ドコモに譲った可能性があります。これだけだと不可解な話なのですが、今回のワールドカップの話もセットにするとまた違った景色がみえてきます。


「ドコモMAX」プランの契約者に対しては、DAZNがセットでついてきます。また井上戦も無料で視聴でき、NBAも視聴可能です。気になるのはドコモMAX以外の視聴者への料金体系ということになりますが、これは正式発表を待たねばなりません。

今朝はまた別のニュースも入ってきているのであわせてお伝えします。日経新聞によると、ドコモがWOWOWからコンテンツを調達するとのこと。


これはWOWOWが強みを持つ音楽番組やドラマなどが対象と思われますが、先日ドコモはNBAをWOWOWにサブライセンスし、交換としてWOWOWが持つ欧州CLをLeminoでディレイ配信しています。スポーツにおいても両社の関係は深まっていますし、今後資本提携などさらに大きな規模に発展する可能性も十分ですので、こちらも引き続きウォッチします。

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