【北米編】2025ワールドシリーズの視聴率
ワールドシリーズのアメリカ国内での放映権を保有するFOXは、先日の最終第7戦について平均視聴者数が2598.4万人だったと発表しました。これは速報値であり、後日修正される可能性があります。
アメリカ国内のみでの数字であり、カナダでの数字は含まれません。カナダでは第7戦の平均視聴者数が1,090万人に達したとのことで、人口4,000万人程度の国としては驚異的な数字が出ました。個人視聴率で27%、世帯視聴率に換算すると軽く30%を超え、40%に達していてもおかしくない計算です。
以下は日本語の記事ですが、カナダの放映権を持ち、ブルージェイズのオーナーでもあるRogersの発表も紹介しておきます。
https://about.rogers.com/news-ideas/world-series-game-7-is-most-watched-rogers-broadcast-ever/
この数字は、同じく第7戦までもつれ込んだ2019年の2,319万人を上回り、近年では最高だったとのこと。過去にさかのぼると1996年の3,044万人という数字もあるそうですが、放送から配信への移行が進むにつれて測定基準も年々変化しており、同列では比較しないほうがいいようです。
スポニチが面白い記事を出していたので、こちらも取り上げます。「Real Sports」というアプリが発表したデータによると、ワールドシリーズ第7戦のアクセス数は45.2万人を記録し、今年2月に開催されたスーパーボウルの41.12万人を上回ったとのこと。
どんな数字であれ「スーパーボウル超え」というのはセンセーショナルなもので、アピールしたい気持ちもわかりますが、これはあくまでもアプリのアクセス数です。元の発表では"viewers"と書かれているので、単純に視聴者数と訳したのでしょうけど、このアプリはいわゆる速報系であり、実際の試合映像が見られるわけではありません。
なお、今年のスーパーボウルの平均視聴者数は1億2,771万人と発表されていますので、ワールドシリーズが盛り上がったことは事実としても、数字としては約1/5となります。
ちなみに、Real SportsではNFLのレギュラーシーズンの試合はどれも30万人前後のアクセス数を記録しており、そこがベースになっているようです。そのうえで、注目度や試合展開などによってどれだけ積み増しがあるかで決まってきますが、実際のところはしばらくウォッチしてみないと法則は見えてきません。
0コメント