野球やる人、喋る人。2つのオーディション決着。
TBSの番組「バース・デイ」で展開されていたオーディション「PLAN D」が完結。合格者3名がドバイで開幕したプロ野球「Baseball United」に派遣されました。
合格者を含む計13名の日本人選手が「ミッドイースト・ファルコンズ」に所属します。最初の試合は日本時間11月19日(水)24時から開始予定。もちろんと言いますか、放映権はTBSが獲得しており、TBSスポーツの公式YouTubeチャンネルでライブ配信予定です。
当初は2名を予定していた合格者が3名に増えました。Baseball Unitedのプレスリリースでは日本人選手13名が参戦予定とあるのに対し、ロースターに名を連ねた選手は10名だったので、追加合格があるだろうということは分かってたのですが、それが最初から予定していた演出だったのかは見る人の想像に委ねられます。
やはりTBSはこういうリアリティ・ショーの作りがうまいなぁ・・・と感じざるを得ません。もちろん、演出の行き過ぎがよろしくないことはこれまで指摘されている分野ではあるのですが、スポーツに関しては少なくともプレーはガチなので、演出の向こう側からでも伝わってくるものがあります。
世界的にスポーツ・ドキュメンタリーの注目度が上がっているという事実もあります。アメリカでF1の人気が高まったという事例もあります。TBSは果たしてBaseball Unitedをコンテンツとして育てていくことができるのか。その後が試されています。
もうひとつ、DAZNで配信されている「THE ANNOUNCER」についても触れておきます。こちらも三次選考の合格者7名が決定し、11月23日に開幕するジャパン・ウインターリーグの試合を実際に実況。DAZNで無料配信されます。さらに、この中から選ばれた合格者は、正式にDAZNの実況者として採用され、来年のNPB公式戦でデビューを予定しています。
実況者のキャリアは多様化の一途をたどっています。地上波のスポーツ中継は減っており、テレビ局にアナウンサーとして就職しても経験を積めなくなっています。そんな状況下において、在野から才能を発掘するという試みは危機感が伝わってきます。
とくに審査員を務めた豊原謙二郎さん(元NHK)、吉井祥博さん(元tvk)、北川義隆さんの3名の真剣さには注目です。あの北川さんが、ここまでガチになるのかと。
そして、選考を通過したメンバーは技術面だけでなく、ポテンシャルが評価されています。実況に正解はなく、また審査員もそれぞれ異なるバックボーンを持った人たちです。異なるスタイルがぶつかりあう姿は、総合格闘技のようなカオスさを演出しています。今回はナビゲーターとして参加していたハムショーさんも内心焦っていることでしょう。
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