【続報】欧州CLの入札結果が正式発表

欧州CL/EL/ECLなどのクラブ大会の放映権を管轄しているUC3は、昨日(11/21)に欧州5大国における入札結果を正式発表しました。


UC3は、UEFAとEFC(Eurpoean Football Clubs)の合弁で設立された会社です。実際の入札は代理店であるRelevent Sportsの子会社・Relevent Football Partners社によって実施されました。


11/18に入札が締め切られ、わずか3日後の正式発表です。これまでこんなスピーディーに入札結果が発表されたことは記憶にありません。それだけ注目されていたと言えます。

結果は以下の通りです。契約期間は2027-28シーズンから4年間となります。スペインとイタリアではCLの決勝戦のみ地上波局にサブライセンスされていますが、これはユニバーサル・アクセス権に関連したものです。


  • イギリス
    • CL: Paramount、Amazon
    • EL/ECL: Sky
    • ※CL/ELの権利を持っていたTNT Sportsがいずれも失う。Amazonは変わらず
  • ドイツ
    • CL: Paramount、Amazon
    • EL/ECL: DAZN
    • ※DAZNはCLを失ったがELを獲得。SkyがELを失う。Amazonは変わらず
  • スペイン
    • CL/EL/ECL: Telefonica(Movistar+)
    • CL(決勝戦): RTVE
    • ※現在と変わらず
  • イタリア
    • CL: Sky、Amazon
    • EL/ECL: Sky
    • ※現在と変わらず
  • フランス
    • CL/EL/ECL: Canal+
    • CL(決勝戦): TF1
    • ※Canal+が防衛に成功、決勝戦はM6からTF1に変更

今回の5か国における放映権料は、合計で20%以上増額したと報じられています。イギリスでは、Paramountの入札額が現在TNT Sportsが支払っている(3年総額)10億ポンドを大幅に上回っていると報じられています。ドイツの権利も獲得したParamountが大きく相場をつり上げたものと想定されます。


スペインでは、Telefonicaが4年総額14.64億ユーロで契約したと報じられています。1年あたりだと3.66億ユーロで、現在の3.2億ユーロから約14%の増額です。

その一方で、今回の入札の目玉とされていたグローバル・ファーストピック(global first pick)については何も触れられていません。Amazonが3か国で個別に権利を獲得しましたが、他の2か国では1社独占となりました。不成立のまま霧散する可能性が高いです。


今後は欧州の周辺国、そして日本などでも入札が進められていくことになります。今回は透明性が高そうなので、定期的にUC3のWebサイトで最新情報を把握するよう努めます。

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