米でF1獲得のApple、グローバル展開の可能性は?

アメリカで2026年からF1の放映権を獲得したAppleですが、グローバルで放映権を獲得する可能性があると報じられています。


これは、F1の運営会社(FOM)のオーナーであるリバティ・メディアのチャンCEOが、先日開催されたラスベガスGPを訪れた際のインタビューによるものです。Appleはグローバルでの放映権獲得に「非常に積極的」であるとし、すでに協議を行っていることを認めています。

ただし、この発言はかなりリップサービス的なところがあるようにも感じます。それより前、FOMのドメニカリCEOはAppleとの契約は世界中のパートナーに対して「目覚めの合図」になったと発言しています。つまり、引き続き他のパートナーとの契約関係を保ったほうが好都合であり、直ちにAppleとグローバルで組むことには否定的です。


どちらに転ぶにしても、F1としてはより好条件を引き出したいわけですから、各国でAppleと他の放送局を争わせたいということでしょう。もしAppleとグローバル契約を結びたいのであれば、他の国でも2026年以降の新規契約は凍結すべきですが、実際にはイギリス・ドイツ・オランダなど数々の国で契約が結ばれています。

今年限りで契約が切れる国としては、アメリカ、オーストラリア、そして日本があげられます。前回の更新時(2023年)には、開幕ぎりぎりまで契約が決まらなかった事実があるだけに、今回もどうなることやら。フジテレビもDAZNも、Appleの影がちらつく中での交渉となります。もちろん他の候補が手を上げることも十分考えられます。


アメリカでは「F1 TV Pro」のさらに上位オプションである「F1 TV Premium」がApple TVに組み込まれることとなりました。日本からはいまだにF1 TV Proがアクセスできない状態ですが、来年以降はDAZNなりどこかのサービスに組み込まれるのか、あるいは共存する可能性もあるでしょう。日本人ドライバーの去就も不透明な中、まだまだ不安な日々は続きそうです。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000