LPGA、韓国ではSPOTVが獲得。
日本ではWOWOWからU-NEXTへの移動が決まっている米女子ゴルフ(LPGA)の放映権ですが、韓国でもJTBCからSPOTVに移動することが発表されています。
SPOTVは男子PGAツアー、そして男女欧州ツアーの権利も持っているとのことで、日本のU-NEXTと同様に海外ゴルフの権利が揃うこととなります。また、SPOTVの運営会社であるEclat Media Groupは「ゴルフダイジェスト」の韓国版も運営しているとのことで、ゴルフコンテンツをさらに強化することができました。
(ちなみに韓国国内のツアーは男女ともにSBSが保持しています)
SPOTVは日本と韓国でプレミアリーグの権利を持っていましたが、日本ではU-NEXT、そして韓国でもクーパンプレイに奪われており、次の柱を必要としていたという事情もあります。
PGAの権利も以前はJTBCが持っていたのですが、今年からSPOTVに移動しています。JTBCは2年続けて権利を失うこととなったのですが、これにはJTBCのゴルフ関連事業が不振であることがおおいに関係しています。
放映権料を含め、JTBCは年間900万ドル程度をLPGAに支払っていたそうですが、2024年からは支払いが滞っており、LPGAは契約解除と法的措置に踏み切っています。10件の支払い義務のうち5件に未払いが生じているとも報じられています。
今年3月に開催予定だった「ファーヒルズ・朴セリ選手権」は中止に。2024年に復活したこの大会は、JTBCが運営権を買い取ったうえでメインスポンサーを探すという形で運営されていたとのこと。この中止により、LPGAは150万ドルの損害を被ったとされます。
10月に韓国で開催された国別対抗戦「インターナショナルクラウン」には、LPGAのCraig Kesslerコミッショナーも来場したとのこと。韓国のゴルフ関係者やスポンサーらと懇談したとと思われます。
この大会は韓国ではJTBCで放送されたそうで、年内までLPGAの放送は続けられましたが、その裏ではJTBCに最後通牒を突き付けていたのかもしれません。
日本ではU-NEXTが独占配信したため、WOWOWの放映権に何らかの異変があったことは確実だったのですが、とても地味な出来事だったので実際に発表されるまではよく分からなかったというのが本音です。なぜ、これだけU-NEXTが先行して権利を獲得できたのかは謎として残ります。来年からの移行に向けた引き継ぎのようなものだったのか。
結局のところ、この大会は日本にとっても韓国にとっても大きなターニングポイントであったことが、後から分かったわけです。今年のLPGAツアーは日韓の選手がそれぞれ6勝ずつをあげました。アジア人が多くてつまらないという一部の声もあるようですが、両国が引き続き女子ゴルフを牽引していく構図は変わりません。
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