Leminoが値上げ発表。月990→1540円に

ドコモは「Leminoプレミアム」の料金を値上げすると発表しています。来年2月1日以降、月額990円から1,540円となります。

この発表に先駆けて「dアニメストア」も月額550円から660円に値上げすることを発表していますが、これと比較するとLeminoの値上げ幅はかなりなものです。


dアニメストアは品揃えの豊富さからアニメファンの評価を得ていると聞きますが、Leminoはまだ発展途上なサービスと言えます。スポーツでもいろいろ動きがありますが、基本的にはオリジナルドラマやアイドルなどの音楽ライブを目玉とするサービスです。

さらにさかのぼると、新料金プラン「ドコモMAX」の特典となるサービス内容について、これも来年2月から変更するとの発表がありました。現在はDAZNとNBAが無料でついてきますが、2月からはLeminoプレミアムとdアニメストアを加えた4サービスのうち2つを選択する形になります。

スポーツ偏重からの脱却という意味合いがあるかと思いますが、だとするとLeminoでスポーツコンテンツを配信する意味も薄れてくるのではと。個人的には、スポーツコンテンツはDAZNに寄せるようにしたほうがいいのでは・・・とも思います。


そう考えると、ドコモがDAZNと共同でワールドカップの放映権を獲得するという話もまた景色が違って見えてきます。ドコモはLeminoで配信するものとばかり思ってましたが、違う展開があるかもしれません。

そんなことを考えていたら、ドコモがワールドカップの放映権を当初の報道よりも縮小する方向であるようです。かといって、DAZNに負担を一方的に押しつけるとも考えづらく、DAZNとは別のコンテンツの取引が発生するかもしれません。


そうなると、近い時期で真っ先に考えられるのは来年2月に始まる「Jリーグ 百年構想リーグ」です。ドコモはコンテンツの体験を重視する方針を出しており、国立競技場の運営権をJリーグらと共同で取得したのもその位置づけです。であれば、海外コンテンツよりも国内コンテンツに舵を切ったほうがよいのではとも思います。


もちろん、スポーツに限らず音楽コンテンツでも重視されるところです。WOWOWとのコンテンツ提携ではこのあたりの話も語られていました。

料金プランの戦略の話もすると、ドコモには「ドコモMAX」だけでなく、ネットからの申し込みに限定した「ahamo」も存在します。おそらくWeb上ではこちらの広告のほうをよく目にするのではないかと。


ドコモMAXでは無料でサブスクが付属するのは上述の通りですが、他にも「爆アゲセレクション」というのがあり、提携するサブスクの料金を一部dポイントで還元しています。こちらはahamoも対象ですが、これも12月からポイント還元率が下がるという残念な発表が出ています。DAZNに至っては還元なしになってしまうとのこと。


ドコモとしては、リッチなサービスのMAXと、リーズナブルなahamoの二本柱で攻めたいという狙いも見えてきますが、両極端な気もしますので、二兎を追うものは・・・といった感じにならないか、若干不安でもあります。

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