J:COM、スポーツコンテンツを海外配信へ。

J:COMは、傘下の「ゴルフネットワーク」のコンテンツを海外向けに配信していることを明らかにしました。いわゆる「FAST」と呼ばれる、広告付きの無料ストリーミングサービス向けに供給しています。

供給先のサービスのひとつである「Free Live Sports」を確認すると、確かにゴルフネットワークのチャンネルが存在していました。ゴルフネットワークは日本のチャンネルであり、ニュースやレッスン番組などを提供するという説明があります。

https://www.freelivesports.tv/channel/golf-network/


Free Live Sportsのチャンネルの一部は日本からでも視聴できますが、ゴルフネットワークについては視聴できませんでした。

海外展開ということでポイントになるのが、英語などの多言語展開ですが、J:COMによると生成AIの活用によって翻訳・吹替の効率化を行っているとのことです。今後も重要なトレンドとなっていくものと思われます。当ブログも多言語化しようかしら。


多言語化の先輩と言えばNetflixです。スポーツコンテンツにおいても日本語字幕と吹替音声をすばやく提供しています。ただ、ライブ配信でこのクオリティを出せるかと言えばまた話は別です。来年のWBCの中継はどんな体制になるのでしょうか。

J:COMは今後海外への市場開拓を進めていくとのことで、人口減少が進む日本市場を飛び出して生き残りをはかろうとしています。ゴルフネットワークのほか、J SPORTSも傘下ですので、日本発のスポーツコンテンツが海外にも届くことを期待します。

また、J:COMはWBDとの合弁で「ディスカバリー・ジャパン」を運営しています。このうち「MONDO TV」や「旅チャンネル」などのコンテンツは権利的にもクリアできるものが多いと考えられ、同様に海外進出に期待できるでしょう。とくに旅チャンネルはインバウンド需要の促進というコンセプトにも沿うものかと思います。

ちなみに、先日NetflixがWBDを買収するというニュースが流れましたが、CATV向けのコンテンツについては買収の対象となっていないため、こちらへの影響は軽微であると思われます。

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