【2025総集編】国内⑩: 世界陸上でライブの魅力を再認識

東京五輪が無観客開催となってから4年。国立競技場が連日盛り上がる時がようやくやってきました。世界陸上は連日視聴率15%を超え、9日間の観客数は619,288人を記録。筆者も現地で生観戦し、デュプランティス選手の世界記録更新に歓喜しました。

テレビの視聴率が年々低下し、スポーツ番組でも視聴率10%を獲得するのが大変な中、改めてライブの強さを実感させる結果です。世界のテレビ局やストリーミング業者が、このライブ感を求めてスポーツの放映権を高値で買っていくのです。

世界陸上のスポンサー獲得は、大会の運営者自らが行い、電通に頼らなかったというのも大きな出来事でした。目標金額を達成し、赤字を出さずに終了することができました。もっとも、国と東京都が経費の一部を負担しているという事実もありますが。


電通は2029年まで世界陸連(WA)と契約を結んでおり、引き続きグローバルでの放映権販売を担当します。その間に日本で世界陸上を開催することが契約に盛り込まれていたとされており、そのノルマを今回果たしました。


TBSの権利も2029年までは確保されているものと考えられます。次回2027年大会は北京での開催が予定されており、時差も小さくいい時間帯で視聴できそうです。

国立競技場は来年から「MUFGスタジアム」となります。陸上の大きな大会は今後開催されないかもしれませんが、スタジアムをどのように活用していくのか。運営権を獲得したドコモやJリーグなどの手腕が問われます。スポーツに限らず、音楽ライブなどのイベントを精力的に開催し、「体験」を多くの人に提供する拠点となります。

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