旧Bally Sports、DAZN買収不成立なら廃業も?
DAZNによる買収の交渉が進められていると報じられている、アメリカのFanDuel Sports Network(旧Bally Sports)ですが、来年1月までに買収がまとまらなければ廃業する可能性があると報じられています。
FanDuelが保有するローカル放映権のうち、MLBのセントルイス・カージナルスに対して12月の支払い予定が滞っているとのこと。1月に破綻手続きが終了し、現在再生の道を進んでいますが、このままだと再度の破綻に陥ることになります。
FanDuelはMLB 9球団、NBA 13球団、NHL 8球団のローカル放映権を保有しています。MLBについては現在シーズンオフであり、もし破綻してもMLB自身が直轄できる体制を整えていますが、シーズン中であるNBAとNHLにとっては結構な痛手です。
もっとも、NBAはBally Sportsが破綻に至るまでの過程において策を練ってきており、もしFanDuelが終了しても、NBAのようにローカル放映権をまとめた自らのストリーミングサービスを展開する準備があるとのこと。そこには、ニューヨーク・ニックスとロサンゼルス・レイカーズを除いた最大28球団が参加する可能性があると報じられています。
なお、以前の記事ではMLB 8球団としていましたが、先月シンシナティ・レッズが来年からFanDuelに復帰することが発表されましたので、現在9球団となっています。ただ、契約した途端にハシゴを外される可能性が出てきたわけですが。
Sports Business Journalの記事では、FanDuelがNBAの各球団に支払っている金額についてまとめられていました。なかなか面白いので以下に記述します。13球団の合計額はおよそ3.4億ドルに達し、最高と最低で5倍近い格差がついていることがわかります。
- アトランタ・ホークス: 3,200万ドル
- シャーロット・ホーネッツ: 1,657万ドル
- クリーブランド・キャバリアーズ: 3,400万ドル
- デトロイト・ピストンズ: 2,578万ドル
- インディアナ・ペイサーズ: 1,747万ドル
- ロサンゼルス・クリッパーズ: 3,459万ドル
- メンフィス・グリズリーズ: 1,141万ドル
- マイアミ・ヒート: 5,500万ドル
- ミルウォーキー・バックス: 2,400万ドル
- ミネソタ・ティンバーウルブズ: 2,488万ドル
- オクラホマシティ・サンダー: 1,667万ドル
- オーランド・マジック: 2,619万ドル
- サンアントニオ・スパーズ: 1,992万ドル
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