伊でCloudflareに罰金。サッカー界は支持も大きな波紋

イタリアの通信を監督する機関であるAGCOMは、アメリカのインターネット企業・Cloudflareに対して1,420万ユーロ(約26億円)の罰金を命じました。この金額はCloudflareの年間売上の1%に相当するとのことです。


イタリアでは2023年、スポーツなどの違法配信を排除するための取り組み「Piracy Shield」を開始しています。違法配信が確認されると、プロバイダやCDN(Contents Delivery Network)といったインフラを提供する業者に情報が提供され、業者は30分以内にアクセスをブロックすることが義務付けられました。

セリエA、そしてイタリア国内で放映権を持つDAZNやSkyはこの決定を歓迎しています。また、ラ・リーガのテバス会長はCloudflareを非難する声明を発表しました。欧州各国のリーグが加盟するEuropean LeaguesもAGCOMを支持する姿勢を示しています。

しかし、この規制には大きな技術的問題があり、Cloudflare側も大きく反発しています。今回の規制は「1.1.1.1」と呼ばれるDNSサーバに対して行われました。このサーバはグローバルで広く使われており、日々大量のトラフィックをさばいています。


それゆえに海賊版の温床として非難されることもあるのですが、Cloudflare側はイタリアだけブロックを実施するのは技術的にも難しく、また国境を超えたインターネットの精神にもそぐわないとしており、今後も法的措置などで対抗していくとしています。


また、イタリア国内に設置されているサーバを停止したり、2月にイタリアで開催されるミラノ・コルティナ五輪に関連する自社サービスの提供を取りやめる可能性も示唆しています。現時点では「脅し」のレベルですが、もし実行されるとイタリア国内でのストリーミング配信に支障をきたす恐れがあります。

セリエAは、違法視聴による損失を年間3億ユーロと見積もっているとのこと。また、DAZNが昨年リーグ・アンとの放映権契約を解除した背景として、フランス当局が違法視聴対策に熱心でないことがあげられていました。


一方で、視聴料金が高すぎることを指摘する声もあります。値下げすればその人たちがきちんと支払うようになるかと言えば、それもまた微妙なところなのですが、放映権料の高騰がこのまま持続することもまた大きな問題です。

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