ESPN、女性層開拓へ「新橋さん」を起用
ESPNは、女性インフルエンサーのリリー・シンバシ(Lily Shimbashi)さんとフルタイムのクリエイター契約を結んだとのこと。2年契約で、ESPNが放送する数々のイベントに参画します。
日本の新橋駅もShimbashiと綴るのでまったく同じです。どうやら夫の姓らしいのですが、ルーツについては正直よく分かりません。親しみやすい名前であることは確かです。
シンバシさんは「Sportsish」というスポーツメディアの代表です。キャッチコピーは"not your boyfriend's sports news"。あなたのボーイフレンドのためではなく、あなた自身に向けたスポーツの話題を提供していくという意味が込められています。
「女性らしいスポーツニュース」と言われると、ジェンダーに敏感なご時勢なだけにどうしても角が立ってしまうのですが、データや戦術ではなく、アスリートの人柄を重視する姿勢が人気だそうで、日本だと「推し活」に近いものかな・・・と勝手に解釈しています。
Netflixがスポーツドキュメンタリーを強化し、とくにアメリカでF1の人気を押し上げたことは当ブログでも幾度となく取り上げました。また、NFLのスター選手であるトラヴィス・ケルシーとテイラー・スフィフトのロマンスは、これまでNFLに関心がなかった若い女性たちをNFLに呼び寄せたとされており、Sportsishにも追い風になったと言います。
シンバシさんの父はNBAニューヨーク・ニックスの元社長で、WNBAニューヨーク・リバティの創設にも携わった人物ということで、小さな頃から女性スポーツが身近にありました。記者を志望し、ブリガムヤング大学でメディア学を専攻。そこで知り合ったホッケーチームのキャプテンが後の夫となります。
NBAユタ・ジャズなどで仕事をしていましたが、夫の仕事の都合でニューヨークに戻り、キャリアも一時中断することに。二児を出産した後、2021年にSportsishを立ち上げました。
ESPNとの契約は、彼女にとっては大きな目標達成ですが、Sportsishをスタートアップ企業としてとらえた場合、今後独立性をどうやって保っていくかは気になるところです。IT企業だと、株式を上場するか、もしくはGAFAなど巨大企業に売却することがゴールとされており、またゴールの後にサービス内容が大きく変質してしまうことはままあることです。
ESPNの親会社であるディズニーは、日本と韓国でコンテンツ制作を強化しており、またESPNブランドをアジアで拡大する意向です。その際、ある意味「推し活」の先進国である日本や韓国が協力できる要素も結構ありそうな感じです。もちろん、アスリートの過度な「アイドル化」には一線を引く必要がありますが。
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