AI時代のチェス新大会、DAZNで配信
DAZNは、2/13~15に開催される「FIDEフリースタイルチェス世界選手権」を配信すると発表しました。ノルウェーを除くグローバルが対象で、無料配信です。
この「フリースタイルチェス」というのが、なかなか面白い大会です。チェスの抱える課題は日本の将棋の先を行ってますので、将棋界でも参考になるのではと思います。
フリースタイルチェスは「チェス960」というルールで行われます。チェスの初期配置のうち、1列目の駒をランダムで入れ替えるというもので、組み合わせが960通りあることからこの名前が付いています。これにより、序盤の定跡を消しているわけですね。
そして、持ち時間は10分+1手ごとに10秒加算という、いわゆるフィッシャールールです。日本では将棋のABEMAトーナメントで採用されているルールですが、そもそもチェスのルールであり、チェスでも強豪として知られる羽生善治九段のアイデアで取り入れられたものでした。
将棋よりも先にAIが人間を上回ったチェスの世界。AIの研究を外すルールと、スピーディーな展開でファンに新たな楽しみを提案します。観客収入や放映権料がなかなか得られないという課題に対してもひとつの答えを示しているように感じます。
フリースタイルチェスは、チェスのトッププレイヤーで今大会にも参加するマグヌス・カールセン選手が提唱し、投資家の協力を取り付けてシリーズ化したものですが、FIDE(国際チェス連盟)は公認せず、参加した選手を除外しようとしたとのこと。
すなわち対立関係にあったわけですが、その後和解が成立し、改めてFIDE公認の世界選手権として今大会が開催されることになっています。
ちょうど、サッカー界では「欧州スーパーリーグ」が消滅したというニュースが。これはまた後日取り上げたいと考えていますが、利害関係の対立や閉塞感が新たなフォーマットの大会を生み、分裂騒ぎに発展したという点では共通しています。大きな違いは、片方は実現し、片方は実現しなかったということです。
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