【WBC】CM・スポーツニュース・視聴率、そして電通
いよいよあすWBCが開幕ということで、Netflix独占という新たな景色を我々は見ることになります。
「プランに関わらずCMが流れる」という話については、筆者は昨年から何度も触れているのですが、初見の方にとっては驚くかもしれません。ということで、WBCとCMの話についてnoteのほうに執筆しましたので、こちらもご覧頂けると幸いです。(無料です)
WBCの映像については、制作パートナーとなった日本テレビが日本戦のハイライト番組などを放送するほか、各局のニュース番組でも使えるようになっています。ただ、気になったのが以下の記事です。
それと同時に、各テレビ局の担当者から聞こえてきたのは、報道番組や情報番組でWBCの映像を流すことができるのか?という不安の声だった。(中略) 大会が近づいても映像を使用できるめどがなかなか立たず、「地上波からWBCが消えるのでは」という声さえ上がっていた。サマリー映像が分岐されると決まったのは、2月の末だった。
専門用語が入っていますが「サマリー映像」は試合のハイライトのことで、「分岐」というのはホストとなる放送局(WBCではNetflix)が、テレビ各局に対して映像を分配することを意味します。この仕組みが、つい先日まで決まってなかったというのです。
WBCの放映権をNetflixが獲得すると発表した直後、東京プールの共同主催者である読売新聞社は声明を出し、ニュースでは従来通りハイライトを視聴できると言明していました。にも関わらず、体制ができていなかったというのは正直お粗末です。もしかしたら、日本テレビが手を貸したのかもしれません。
なお、NHK及び民間放送各局は、報道目的での試合映像は放映できますので、テレビニュースでは従来どおり試合のハイライトをご覧いただけます。
スポーツニュースで使われる映像は、NHKと民放各局が加盟する「スポーツニュース協会」という組織を通じて、相互に融通する仕組みが作られています。しかし、ストリーミングで配信される映像についてはこの枠組みに含まれず、放映権を持っているところから配分してもらう必要があります。
よく「映像提供: xxxx」とテロップで出るのはそういうことです。スポーツニュース協会を通じた映像は、時間制限内であれば無料ですが、他の映像に関しては一部有料のものもあるようです。WBCについてはおそらく無料だと思いたいところですが、どうでしょう。
前回大会では40%超えの視聴率が連発しましたが、Netflixの視聴率はどうやって測定されるのでしょうか。テレビと同じく、ビデオリサーチが測定を担当することが発表されています。テレビとまったく同じ仕組みというわけにはいきませんが、近い数字を出すことはできるでしょう。
アメリカでは大手調査会社のニールセンが第三者として視聴者数を計測しており、Netflixもデータ提供に協力しています。ニールセンはかつて日本でもテレビ視聴率の調査を行っていたことがありますが、すでに撤退済みです。
よって、ビデオリサーチと組むのが最善というか唯一の選択肢なのですが、ビデオリサーチは電通の子会社です。放映権では「電通外し」が行われたとされますが、ここでは電通が食い込んでいると言えるでしょう。
Netflixのプレスリリースを読むと、最後に連絡先として「電通PRコンサルティング」という会社が登場します。これも名前の通り電通のグループ会社です。放映権ではしてやられたとしても、本業と言える広告・PR分野ではきちんと食い込む。それが電通の底力です。
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