ABEMA、なでしこ米3連戦を配信。MLB喪失も単体黒字化へ
なでしこジャパンのアメリカ遠征は、異例の3連戦となっていますが、その3戦すべてをABEMAが無料でライブ配信します。(日時は日本時間)
- 4月12日(日) 6:30~
- 4月15日(水) 11:00~
- 4月18日(土) 10:00~
ここ最近、ABEMAはなでしこジャパンの試合を積極的に配信しています。その延長線には、2027年の女子ワールドカップがあるのかな・・・と推察されます。もっとも、交渉先はFIFAですから、いくら実績を積んでも先が見通せないところがあります。
先日、JFAは電通との放映権契約を2030年まで延長しています。プレスリリースには、男子のA代表や五輪代表の試合については地上波で、なでしこジャパンについては「最適な放送・配信形態」でという記載があり、地上波にはこだわらない姿勢を示しています。
今回のアメリカ遠征については、基本的に放映権の管轄はアメリカサッカー連盟(USSF)にあると考えられますが、電通とJFAも協力しているはず。
さて、話は変わりまして、ABEMAが2025年10~12月期の四半期決算で「単体黒字化」を達成していたことが分かりました。広告収入の増加が寄与したとしています。サービス開始から10年経過しての悲願達成でした。
ABEMAを含む「メディア事業」としては、2024年1~3月期に黒字化を達成していますが、その収益源は競輪などの投票サービス「WINTICKET」でした。
FIFAワールドカップの配信からは3年が経過しています。ワールドカップによって視聴者数を大幅に伸ばすことに成功しましたが、それは当然ながら広告売上を伸ばすためです。多少タイムラグが生じましたが、ようやく回収フェーズに移ったと言えるでしょう。
「GEM Standard」が毎年発表しているデータによると、ABEMAのプレミアム会員による売上は114億円(2025年)であり、前年から減少していると推定されます。これは2024年10月に導入した「広告付きプレミアム」によるものですが、その減収幅を広告収入が上回ればよいわけで、そのあたりは順調に推移したことになります。
広告収入を増やすためには、視聴者数を増やすとともに、単価を上げることも必要です。NetflixがWBCを独占配信し、その中でCMを流したことは、めぐりめぐってスポーツ中継における広告単価を上げることにつながる可能性があります。
ABEMAは今シーズンのMLB中継を発表しておらず、このまま権利喪失となりそうです。このように放映権料が高騰しているものについては手が出せないのですが、逆に割安なコンテンツを発掘し、無料配信することに勝機を見出しています。なでしこジャパンを積極的に配信していることも、そのひとつと言ってよいかと思います。
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