ドーピング容認のあの大会、ついに開催

ドーピング容認を掲げたイベントとして物議を醸している「Enhanced Games」がいよいよ開催されます。これは果たしてスポーツと言ってよいものかどうか。


配信は公式のYouTubeチャンネルで行われます。5月25日 7:30(日本時間)開始予定です。

放映権契約はほとんど結ばれていません。唯一、STB大手・Rokuの「Roku Sports Channel」が、アメリカ・カナダ・メキシコを対象として放送します。こちらも無料チャンネルです。

また、上述のYouTubeやTwitchなどのほか、「Rumble」というストリーミングでも配信されます。Rumbleは「言論の自由」を前面に掲げており、かつてはトランプ大統領も参加した共和党の大統領候補者討論会を配信した実績も。その一方で、いわゆる陰謀論やヘイトスピーチなどを放置していると批判を受けていたりもします。要するに、YouTubeなどがチャンネルを「ban」する可能性があるというわけです。


Enhanced Games自体、従来のスポーツが持つ「窮屈さ」に対するアンチテーゼと言えますが、Rumbleもまたメディアの窮屈さへのアンチテーゼであり、さらにその背景にはアメリカにおける政治的対立があります。正直複雑すぎて説明できません。

優勝者には25万ドル、世界記録を更新した選手には100万ドルのボーナスが与えられ、賞金総額は2,500万ドルに達するとのこと。スポンサーも放映権料も多くは見込めない中、果たして資金は大丈夫なのでしょうか。


どうやら、大会公認の薬品やサプリメントを販売することで大きな収入源としたいようです。医師の監修を受けており、購入の際にも医師の指導を受ける必要があるとしていますが、当然ながらこの薬品はスポーツ界では認められていないものです。

選手側の立場もさまざまです。男子100mに出場予定のフレッド・カーリー選手は、薬物を使用していないとコメントしており、2028年のロス五輪にも出場したいとしています。


2022年のオレゴン世界陸上で優勝したカーリー選手は、現在ドーピングによる出場停止処分を受けています。しかし、その理由は薬物使用ではなく、居場所を申告するルールに従わなかったためです。彼もまた窮屈さを抱えており、大会に出場する理由は純粋にマネーだとしています。

「人間の限界を超える」と標榜するイベントは、倫理の限界も超えてしまった感じです。ただ、これがある程度受け入れられるとするならば、その土壌がアメリカに存在するということになります。もちろん、他の国も例外ではありません。

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