古田×瀬戸山対談実現。球界再編と赤字経営の裏側

いやまぁ、とんでもない動画が出てきちゃったなぁ・・・というのが正直なところです。こちらでまとめるのは限界があるので、ぜひ実際に見ていただきたい。


ダイエー・ロッテ・オリックスで球団経営に携わってきた瀬戸山隆三さんが、古田敦也さんのYouTubeチャンネル「フルタの方程式」に出演し、対談しています。ロッテ球団代表時代の2004年に起こった球界再編問題では、NPB側の交渉窓口となり、世間から「悪役」とされました。選手会長・古田さんとの「握手拒否事件」はいまでも語り草です。


赤字に苦しむ近鉄球団がオリックスとの合併を発表したのが発端でしたが、選手会側は各球団の経営状況の開示を求めてきました。しかし、NPB側はいっこうに応じません。瀬戸山氏によると、したくてもできなかったとのこと。せめて自らのロッテだけでもと思っても、当時の重光オーナーから許可が出なかったとか。

ロッテの赤字については具体額が飛び出しています。年間40億円の赤字が20年以上続き、累積で1,000億円という生々しい数字です。


当ブログ的にはもっとも気になる放映権の話も出ました。地元局の千葉テレビと結んでいる契約は、放映権料がタダだったというのです。千葉テレビの社長からは「こちらが金をもらいたいくらいだ」と言われたそう。現在は各球団が自ら映像制作を行っていますが、当時はテレビ局側の制作ですから、中継自体が大きなコストだったわけです。


その一方で、ダイエーは地元局から1試合1,000万円程度の放映権料をもらっていたとのこと。瀬戸山氏はダイエーの社員であり、南海ホークスの買収を通じてプロ野球に関わるようになった、いわば外部からの人材です。そこは商売の感覚が違っていました。

全部で4本の動画があがっており、最後は当時実現しなかった例の「握手」で締められています。再編騒動を経て、各球団は経営努力を行うようになり、黒字化を達成していきました。その意味で、立場は違えどこの二人はプロ野球を大きく変えた人物であります。


しかし、各球団はいまだに経営状況の公開は至っていませんし、MLBとの差は広がるばかりです。この動画の中にはエクスパンション(球団拡張)の話も登場します。10球団(さらには8球団)に削減する動きを先導した瀬戸山氏が、実はエクスパンションに積極的だった。その葛藤についても観ていただければと思います。

かつての「宿敵」による和解と言えば、ナベツネ氏と川淵三郎氏の対談というのもありました。こちらも、ナベツネ氏がお亡くなりになる前に実現できてよかったと思います。

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