DAZN、巨人への支払い額は年間20億円?

ソースが「週プレNEWS」だという時点でいまいち信憑性が高くないのですが、いちおう。

「契約締結は3月でしたが、実は読売サイドはギリギリまで渋っていたと聞きます。しかし、年間20億円にも上るという中継権料に加え、DAZNが巨人のオフィシャルスポンサーになるなど多岐にわたる提携を持ちかけ、最終的に読売が応じたようです」


中継権(放映権料)だけで年間20億円という数字はちとあやしいですね。。。いくら球界の盟主・巨人とはいえ、独占契約でもないのにこの金額はちょっと出せないでしょう。いちおう記事にも触れていますが、他球団との格差が大きすぎるのは問題です。


パ・リーグに対しては6球団の一括管理で、おそらく10~15億円程度支払っているものと推定されますが、1球団で20億円というのはさすがに…ねぇ。


巨人軍の狙いとしては若者層にアピールしたいわけです。全年代でみれば巨人の人気は圧倒的ですが、世代が若くなるにつれて人気は下がり、阪神やソフトバンクと同程度になります。その危機感からDAZNと組むことにした。逆にDAZNは中高年層にも広げていきたいという思惑があるでしょうから、両社の利害はいちおう一致します。


ただ、今回の提携は巨人軍にスポンサー料を、日本テレビに放映権料を、そして読売新聞社にプロモーション料をそれぞれ支払うものですから、それらを含めて総額20億円ならあり得ない数字ではないですけど。


「DAZNは映像のみならず、実況や解説などの音声も含めた中継全体を丸ごと買って放送します。このスキームなら、日本テレビの放送を保護した上で利益が出る。DAZN側としても、独自の実況、解説をつける必要がなく、制作費を抑えられる利点があります」(前出・キー局関係者)


この関係者は正直あまりわかってないですね。DAZNは配信プラットフォームであり、映像制作を自ら手がけることはあまりないです。例えば、Jリーグの映像はすべてJリーグ側が制作したものであり、DAZNはそれをもらって配信しているわけです。

もっとも、中継技術にはDAZNがヨーロッパから持ち込んだノウハウが注入されていますし、制作費も事実上DAZNが負担しているようなものなのですが。


で、プロ野球に関してみると、やはりDAZNが自ら制作しているものはないです。各球団が地方局や制作会社に委託して作られた映像をもらっているだけです。実況・解説やテロップについてはDAZNが独自につけることもありますが、抑えられる制作費はたいしたことはありません。


例えば、4/9(火)にDAZNで配信された4試合について実況・解説を確認してみましょう。


●阪神vs.横浜DeNA ⇒GAORAと同じ

●ソフトバンクvs.日本ハム ⇒FOXスポーツ&エンターテイメントと同じ

●西武vs.楽天 ⇒フジテレビTWOと同じ

●ロッテvs.オリックス ⇒日テレNEWS24と同じ


筆者の記憶が確かならば、DAZNが独自に実況・解説を入れているのは横浜・中日・(去年までの)広島だったかと。とくに横浜はハマスタにブースを設けているのでいちばん待遇がいいと言えるかもしれません。


おそらく8割は信用できない記事だけど、逆に言えば2割くらいは本当のことが書いてあるかも。

それがどこかを想像するのもまた一興かもしれませ。


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