【ヒマネタ】放映権ニュースによく出てくる英語

【初回掲載: 2019/11/3】

きょうは文化の日ということで(?)、いつもとは趣向を変えた企画です。
放映権絡みの英語のニュースを読む際によく出てくる言葉について、備忘録を兼ねて公開します。随時更新予定です。

※語順はアルファベット順。

●DACH
ドイツ・オーストリア・スイス(のドイツ語圏)の総称。
ドイツ語でdachとは「屋根」という意味で、スイスがSではなくCHなのは同じ屋根の下という意味が込められているらしいです。(ドイツ語でスイスはSchweiz)
DAZNが日本とともにサービスを開始したのがDACHなので、DAZN絡みの記事によく出ます。

●deal
取引、契約。

●exclude
~を除く。
放映権を獲得した地域の説明でよく出てきます。この場合、なぜこの国は除かれたのか?に着目してみるのもよいでしょう。

●exclusive
独占。
独占か否かは、契約内容を確認する際に最初にチェックする項目です。
非独占はnon-exclusive。

●extend
延長する。
この単語を見ると、権利は移動しなかったんだな、という意味がとれます。

●fixture
大会、試合。
辞書だと「備品」といった訳が出てきますが、予定が固定(fix)された行事といった意味になるようです。

●footage
画像。
footという言葉のイメージだとぴんと来ませんが、長さの単位フィート(feet)に由来し、フィルムのことを意味すると聞いてふむふむ。

●free-to-air
無料放送。
やはり無料は強い。FTAと略すことも。
有料放送はpay-television(pay-TV)です。
なお、公共放送(受信料で賄う)や国営放送(税金で賄う)もカテゴリーとしては無料放送に含まれます。

●giant
巨大な存在。(企業、クラブなど)
なにかとよく使われる単語です。
最近はAmazonやFacebookといった"Tech Giant"の進出が目覚ましいですね。

●inaugural
初開催の。
開会式、就任式などの意味が出てきますが、スポーツ的にはこの訳で。

●MENA
中東(Middle East)および北アフリカ(North Africa)のこと。
これが出てくると、だいたいはカタールのBeIN Sportsの話になります。「中東のCNN」の異名を持つニュース専門局・アルジャジーラから分離した経緯もあり、イスラム圏向けに放送を行っています。

●multi-year
複数年。
具体的な年数を示さないときに使われます。
とりあえず2年かな?と思っておくことにします。

●OTT
Over The Topの略。
インターネットによるストリーミング配信サービス全般を指す用語です。
従来の放送等のサービスと比較して「天井越しに」やってきた、というイメージのようです。

●pen
サインする、契約する。
ペンで署名するということですね。一瞬pendingかと思いどっきりする単語です。

●PES
Pro Evolution Soccerの略。
コナミのサッカーゲーム「ウイニングイレブン」の海外における名称。
サッカーゲームはEA社の「FIFA」シリーズとPESが二分しており、肖像権の争いも激しくなっています。

●PPV
Pay Per Viewの略。
番組ごとに課金する料金体系のこと。
スポーツだとボクシングが代表的で、巨額のマネーを生み出す源泉に。
そこにsubscriptionがどこまで対抗できるかが今後の鍵です。

●regional
国内向けの。
国外向け(international)の放映権とは別の代理店に販売することが多いです。

●RH
Rights Holderの略。権利保有者。

●rights
権利。
media rightsとか、commercial rightsといった感じで使われます。
複数形なのがポイント。

●secure
確保する。確実にする。
契約とほぼ同義です。これに限らず、契約を意味する動詞は実に多彩です。

●STB
Set Top Boxの略。
テレビに接続してストリーミングを視聴するための装置のこと。
Apple TVとかAmazon Fire TVとかが代表格ですが、プレイステーション4なんかも含まれます。
欧米ではSTBの中にアプリをプリインストールしてもらうことが重要な戦略になっています。
テレビのリモコンに専用ボタンを付けてもらう、なんて動きもありますね。

●sub-Saharan
サハラ砂漠以南のアフリカ大陸のこと。
MENAのNA(北アフリカ)を除いた地域の呼称で、放映権がまとめ売りされることが多いです。

●subscription
サブスクリプション。
最近はネットに限らず新たなビジネスモデルとして注目されてますね。
もとは「定期講読」の意味で、定額制の料金体系を指します。
また「モノのサービス化」「所有から利用へ」といった文脈で言及されることも。
契約者のことはsubscriberと言います。

●tender
入札。
「優しい」「柔らかい」といったイメージの単語にも厳しい意味がありました。

●territory
テリトリー。権利を獲得した範囲。
具体的には国/地域を指しますが、さらに細分化される場合も。
変則的なものでは「アメリカ国内のスペイン語放送」といった言語縛りもあります。

以上

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