テニスATPツアー、スポーツベッティングで10億$の契約。

テニスの男子プロツアーを運営するATPが、世界最大のスポーツエージェンシーであるIMGとスポーツベッティングに関する契約を結んだ。
業者向けの映像配信とデータ提供を独占するもので、マスターズ1000と500は全大会。250は一部の大会がカバーされる。10年契約で総額10億ドル。

なお、いわゆるグランドスラム(四大大会)は含まれていない。伝統あるこれらの大会は放映権も含めて主催者自らが管理している。
スポーツベッティングの市場はアメリカのIMGとSportradar、イギリスのPerform Contentの3社がキープレイヤーだったが、今年になってPerform ContentがアメリカのSTATSに買収されたため(新会社名はSTATS Perform)、3社ともアメリカの企業となった。

アメリカでは昨年スポーツベッティングが事実上合法化。グレーだった産業がホワイトになり、このような巨額の契約のニュースがよく聞かれるようになった。
なお、Perform ContentはおなじみDAZNを運営するDAZN Group(旧Perform Group)のB2B事業部門であり、分離・売却によって得た資金はDAZNを始めとするB2C事業につぎ込まれることとなる。

DAZNはしばしば「賭け屋」と思われることがあるが、これは半分正しく半分間違い。自らが胴元になるのではなく、情報提供ビジネスで成長した。ただし現在は売却したため、STATS社の一部の株式を保有するのみの関係となっている。

日本におけるスポーツベッティングはまだグレー。今後いわゆるIR法案によって一部では遊べるようになるかもしれないけど、ネットを通じて気軽に楽しめる時代はまだ訪れていない。
現実的には日本語サイトを用意している業者もあったりするわけですが、遊ばれる方はあくまで自己責任で。当ブログはグレーな行為を推奨しませんのであしからず。

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