【追記あり】【速報】独DAZN、ユーロスポーツからコンテンツを取得。

大きなプレスリリースが出てきました。

まず、ユーロスポーツは2つのテレビチャンネルと、独自のOTTサービス「Eurosport Player」を展開していることを前提としてふまえておきましょう。

で、今回の発表は以下の2点になります。
●ユーロスポーツの2つのテレビチャンネルがDAZNでも視聴可能になる。(8/1から。対象はドイツ・オーストリア・スペイン・イタリア)

追加料金が発生するとは書いてありませんので、DAZNのユーザーは新たにユーロスポーツのコンテンツをそのまま視聴できるようになります。ただし対象はテレビ向けの2チャンネルに限られるため「Eurosport Player」のみで提供されているコンテンツは含まれません。

DAZNと契約するユーザーの多くは試合の網羅的なラインアップを望むと思われますので、そういう意味ではかゆいところに手が届かないと言いますか。そこがユーロスポーツ側の狙いなんですよね。
直近の大会だと全米オープンテニスあたりがよい例になるでしょうか。センターコートの試合は観られても、それ以外のコートの試合はEurosport Playerで。そんな棲み分けになると考えられます。

ちなみにEurosport Playerの料金は月額6.99ユーロ。これをDAZNユーザが追加で払ってくれるなら有り難いものです。

【追記 7/19 20:00】 ※訂正あり
8月からの料金は以下のようになるとのこと。

●スペイン
月4.99→9.99ユーロに値上げ。
年99.99ユーロのプランを追加。
 
●ドイツ・オーストリア
月9.99→11.99ユーロに値上げ。
年119.99ユーロのプランを追加。

●イタリア
月9.99ユーロのまま据え置き。
●ブンデスリーガの45試合について、ユーロスポーツがDAZNに「独占的サブライセンス」を提供する。(来季より2シーズン。対象はドイツ・オーストリア)

なんか不思議な言い回しが出てきましたが、ドイツ版のユーロスポーツに具体的な内容が書いてありまして。どうやら、従来はEurosport Playerで提供していた試合をDAZNに移動させる、というもののようです。なのでサブライセンスだけど独占だと…難しい。

なお、そのうち6試合は無料放送でも観られるため、完全な独占でもないようです。

45試合の内訳は、まず8/3に開催される「DFLスーパーカップ」(バイエルンvsドルトムント)に始まり、リーグ戦40試合と入れ替え戦4試合(1部vs2部および2部vs3部)となっています。
ほぼ毎節1試合という形ですが、自国の1部リーグの試合を配信できるのはDAZNにとって大いに意義があることと言えましょう。これはJリーグ(全試合)、セリエA(毎節3試合)に続くものとなります。


さて、最後に日本のDAZNはかやの外なのか?という話です。ユーロスポーツは日本進出していませんし、ブンデスの放映権は来シーズンまでスカパーが保有しています。
でも、まったく無関係だとは言い切れません。両社の関係が深まることは、日本にとってもよい影響をもたらす可能性があります。

ユーロスポーツはヨーロッパのほか東南アジアでも放送されていますが、そのため実は日本を含んだアジア地域の放映権を持っているケースがあるそうで、それを日本のDAZNに引き込みやすくなる。調達ルートのパイプが太くなるんですね。
すでに自転車レースのいくつかはユーロスポーツ経由であることが判明してますし、今後同様のケースが増えることに期待しましょう。個人的にはユーロスポーツの強みであるウィンタースポーツあたりを期待したいところ。

ということで、今後はユーロスポーツが保有している放映権についても調査していく所存ですので、なにか分かりましたらまたお知らせします。

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