Amazon、全仏オープンの仏国内放映権を獲得。

全仏オープンテニスを主催するフランステニス連盟(FFT)の発表によると、2021~2023年のフランス国内における放映権を公共放送のフランステレビジョンとAmazonに販売するとのこと。

これにより放映権料は従来より25%増となる。また、現在放送を行っているユーロスポーツについては来年をもって終了となる。

Amazonが獲得した試合は3番目に大きなコートである「シモーヌ・マチュー・コート」で開催される試合と、イブニングセッションの試合。また、シングルスの準決勝と決勝、ダブルスの決勝はフランステレビジョンとの共同放送となる。
全仏オープンの会場には照明設備がなく、ただいま改修工事中。イブニングセッションは2021年から導入されることになっているが、試合数がどの程度になるかは現時点では不透明。
Amazonが主にイギリス国内をターゲットとしてテニスの放映権を集めていることは以前にも取り上げた通り。
今度はフランスとのことで、真っ正面から切り崩しを図ってる形に。また、将来的にはウィンブルドンの放映権も狙っているんだとか。
とは言え、やはり公共放送は強いなぁ…というのは、昨日の記事に続いて思うこと。フランスにとって全仏オープンというのはまさに国が誇る文化財なのですね。

ちなみにフランステレビジョンはフランス政府が保有する株式会社であり、財源の多くは税金(一部広告あり)。法律によって編集の自由が認められておりますが、形態としては国営放送に近いものとなっております。

年間の受信料はおよそ140ユーロで、住民税と一緒に納める仕組み。テレビを持っていない世帯はその際に自己申告する必要があるとのこと。
日本でも税金と一緒に徴収すればどうかという議論はありますので、そんなに遠くない話ではあります。うーん。

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