月曜開催死守に向け、ラ・リーガが結束。(ただしレアル除く)

現地時間の8/16(金)に開幕するラ・リーガ。その裏でリーグの主催者と1部・2部の所属クラブによる共同声明が出されていた。

内容は「ラ・リーガの日程を決める権利は我々にあり、スペインサッカー連盟(RFEF)の介入は許されない」というもの。
開幕直前になんのこっちゃ?という話なんだけど、実は今季の日程についてリーグと連盟が対立しており、この時点でまだ決着をみていないとのこと。

https://www.laliga.es/en/news/all-laliga-santander-and-laliga-smartbank-clubs-except-real-madrid-express-their-concern-over-what-they-view-as-a-violation-of-laligas-powers-by-rfef
争点としては、金曜から月曜にわたって開催が行われる日程に対して不満を覚えるファンたちの声を代弁する…という建前で、協会がリーグにちょっかいを出したのだと。要するに元から仲の悪い同士がまた喧嘩してるわけです。

いったんは8/18(日)に開幕、全試合を実施という発表がなされているのですが、その後ひっくり返されてます。このあたりのアバウトさはスペインらしいとも言えますけど、世界中のファンを混乱させますね。
Jリーグでも金曜開催が始まりましたが、こちらは週末に向けてということでまだ意義はあるでしょう。しかし、月曜開催はテレビ向けの施策でしかなく、ファンが怒るのも当然かと。
もっともNFLなんかはマンデーナイトフットボールが定着しております。こちらも不満がないわけではないのでしょうが、いつもスタジアムが満員なのでその声は目立つことなく。

そして、どの日時にどのカードを当てはめていくのかは放映権の価値に直結する問題であり、大きな金額を支払ってくれる放送局に対してはある程度リクエストに応えたりもするわけです。
平日開催に限らず、土日の昼間開催についても12時とか早い時間に始まってしまうので「チャイナタイム」なんて呼ばれたりもしてますし。このあたりの話はオリンピックなんかにもつながる普遍的なものですね。
そして、この声明が出された会合になぜかレアル・マドリードだけが参加していないというのがいかにも政争らしいと言いますか。レアルはリーグとも連盟とも対立する孤高の存在であります。

スペイン代表のロペテギ監督をレアルの次期監督にする、とよりによってワールドカップ直前に発表してしまったのはもう1年前のことですか。
怒った連盟はロペテギ監督を即解任。で、結果はベスト16止まり。その後、レアルも成績低迷に陥り、ロペテギ監督は一年に二度解任されるという素晴らしい成績をおさめたのでした。なんのこっちゃ。

権力争いに放映権からの分配金をめぐる争いが加わり、ぐちゃぐちゃな状態。対岸の火事として見ている分には面白いのですが、日本では起こってほしくないなぁ…とつくづく思います。

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