ラグビーW杯、放映権売れ行き好調。残りは配信でカバー。

いよいよ開幕まで1か月を切ったラグビーワールドカップ。主催者であるワールドラグビーから、現時点での放送局のリストが公表されております。

こういうのが放映権マニア(いるのか?)にとってはよだれが出るもの。世界のどこにどんな業者がいるのかが見えてきます。南太平洋ではフィジーが強い…とか。あと、日本はなぜか「電通」でひと括りにされてたり。
また、ワールドラグビーから公式声明が出されておりまして、世界217の国・地域で8億人以上の視聴を見込んでいるとのこと。
これは前回大会の6.83億人を上回り、ワールドカップ史上最多になるそうで、極東で行われる大会の放映権を買っていただき本当にありがとうございます。時差の少ないオセアニア地域で盛んなのは心強い。

そして、まだ放映権が売れていない地域については公式のストリーミング配信を実施すると発表しています。このタイミングだから言える!といった感じでしょうか。
ここのところ、公式のストリーミング配信に関する話題が多いですね。放映権を売るというのは目先の資金稼ぎですが、多くの人に見てもらうのは未来への投資です。

その競技の人気度や世界的な普及の状況など、考慮すべき要素はいろいろとありますが、ライブの価値がどんどん高まる中で、録画やハイライトではなく、ライブの映像をどのように提供していくのかは、どの競技の主催者にとっても戦略が問われるところです。

そして、放映権が販売できた際には、これまで見てきた視聴者たちへのケアが必要になることは言うまでもありません。育った稲も刈り取る時期を間違えれば大変なことになります。
どんな形で回収していくのか、これからいろんな事例が出てくるものと思われますのでときどき取り上げたいものです。

あと、もうそろそろ国単位で放映権を切り分けるという商慣習自体も見直したほうがいいのかもしれません。例えばスポーツベッティングの世界だと、もう国境は越えていたりします。ベッティング業者専用の放映権の販売も進んでいます。

もうひとつ言語という高い壁が存在してますが、構わずに英語コメンタリーの配信を投入するDAZNなんかを見ていると、やがて視聴者も慣れそうですし、自動翻訳などテクノロジーによる解決も進んでいくのでしょうね。

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