DAZNの中の人が明かす「バズは、つくれる。」

※本記事は先の大規模な配信障害が発生する前に執筆したものです。ソーシャルメディアの力が試されるのは平時の「攻め」だけでなく、危機的な状況における「守り」も大事です。昔から「悪事千里を走る」と言われている通り、悪い話は一気に広がります。
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今回はDAZNでソーシャルメディアを担当されている、いわゆる「中の人」が書いた記事を紹介するのですが、こういう記事を読むたびに筆者としては感慨深い気持ちになるのです。

というのも、筆者はソーシャルメディアによるマーケティングにも関心があって、とくにTwitterでの動きはかれこれ10年くらいウォッチしております。

黎明期は加ト吉(現テーブルマーク)やゼビオといった個人による運用。その後は東急ハンズやNHK、キングジムなどのチーム運用。そして、シャープやタニタなどの異業種コラボ。

これらの企業は公式でありながらも自由なツイートをすることから「軟式」などと呼ばれてますが、ソーシャルメディアの方程式=軟式かと言うと違和感は拭えず、やはり公式には公式らしさも同時に求められるわけです。

そんな中、どちらかと言えば真面目な部類に入るであろうDAZNの人が「バズは、つくれる。」と断言してくれるのは、ある意味頼もしかったりもします。

そして、この戦略はDAZN全体の方向性に一致していることが大事なわけで、その要素も満たしているかと思います。
スポーツを観るのが好きな人を増やすこと。そして、さまざまな競技に関心を持ってもらうこと。新規顧客の獲得と既存顧客の維持というB2Cサービスの両輪を踏まえたメソッドだと言えます。

そして、方程式を作るというのは、その人が異動や退職で欠けた際のバックアップになります。面白い企業が担当者の変更で途端につまらなくなる事例をこれまでたくさん見てきました。ソーシャルメディアは効果が見えにくい、という側面も見逃せません。

だからこそ、バズを作る。バズはいいね!やリツイートなどの数で効果を測定しやすい。そして、方程式を作る。DAZNの勝ちパターンを残すために。

おそらく今後もDAZNはいろいろ仕掛けてくるでしょうし、その中には成功も失敗もあるでしょう。あんまり狙いすぎるとコケるというのもありがちな話です。そんな中でちょうどいい塩梅のバズをどう起こすのか、期待しております。

正直なところ、最近Twitterで放映権絡みのニュースを探すのが辛いのです。右側からも左側からも罵声がたくさん飛び交っておりまして。でも、少し楽しみができたかな…という気もしてます。
もちろんDAZNだけでなく、他のプラットフォーマーがどんな動きをしてくるかも見守っていくつもりです。みんな頑張って~
あの話題になった恋愛リアリティショー企画の内側についても説明されています。AbemaTVなどで恋愛リアリティショーは若者に刺さってるんですよね。
筆者は若者ではありませんが(^-^; Amazonプライムの「バチェラー」なんかは食い入るように見ております。まったく、今度の第3シリーズの結末といったら…(関係なし)
DAZNはJリーグのソーシャルメディア戦略も担当しており、また先日はブンデスリーガのドルトムントと契約し、東南アジアでのキャンペーンを手掛けるとのこと。着々と国際戦略を進めているようです。

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