南アフリカ、ラグビーW杯が無料で見られない？
バスケにバレー、そしてラグビー。ワールドカップと名前の付く大会が連続してなんとも忙しいですが、いよいよラグビーワールドカップが日本にやってきます。
これだけの大会ですから、ラグビーの強豪国なら当然無料放送で…と言いたいところですが、ひとつ残念な情報が。南アフリカの国営放送・SABCがワールドカップの放映権を持つ衛星放送局・SuperSportとのサブライセンス交渉を断念したとのこと。
SuperSportは「サブサハラ」と呼ばれるアフリカ中南部を広くカバーする衛星放送局。北部をカバーするBeIN Sportと大陸を二分しています。
ラグビーワールドカップでは24時間放送の専門チャンネルを設け、日本にも中継スタッフを派遣。日本文化を紹介するその名も「BANZAI JAPAN」なる番組を放送するなど相当な気合いを入れてくださってますが、残念ながら「無料」との記載は見つかりません…うーん。
以前にも紹介しましたが、ラグビーワールドカップの放映権を獲得したテレビ局の一覧が公式サイトに載っています。日本はなぜか「電通」になっていますが(^-^; 実際にはNHK・日テレ・JSPORTSが放送。またDAZNはハイライトのみ配信します。
ラグビー強豪国の放送局をまとめてみます。
●イギリス: ITV(民放)、S4C(ウェールズ語公共放送)
●アイルランド: Eir Sport(OTT)
●フランス: TF1(民放)
●イタリア: RAI(公共放送)
●ニュージーランド: TVNZ(公共放送)、Spark(OTT)
●オーストラリア: Ten(民放)、FOX(衛星放送)
●南アフリカ: SuperSport(衛星放送)
ここで気になるのがアイルランドのEir Sportでしょうか。Eirはかつて国営だった通信会社です。日本ならNTT、アメリカならAT&T、そしてイギリスならBTに相当します。そのBTはプレミアを代表としてスポーツ中継に本格参入していますので、それに近い存在と言えるでしょう。
なのでこちらも有料なのか？と心配してしまいますが、公式発表によればアイルランド戦など13試合は無料になるとのことです。
国民的行事であるラグビーの試合が無料で見られないことは果たして是か非か。これもビジネスだからと割り切るのか、いやはや、これは国民の権利だと主張するのか。
考えは人それぞれあってよいかと思いますが、これは決して対岸の火事ではなく、遅かれ早かれ日本にも起こる問題であることは間違いないと認識しておくべきでしょう。
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