派手な楽天の陰で暗躍するソフトバンク。

パソコンソフトの卸売業から始まったソフトバンクも、いまや投資会社として知られるようになりました。10兆円規模の資金を誇る「ソフトバンク・ビジョンファンド」などを使い、世界中から有望とされる企業を探し回っています。

ですから、スポーツビジネスにおいても表から裏からソフトバンクの名前があがるわけで、その投資内容をまとめた記事が出てきました。
そこに登場する重要な企業が「WME-IMG」と「Fanatics」です。ともにスポーツビジネスを川上から押さえている会社と言えるかと。
ソフトバンクはチップの設計会社「ARM」を買収しましたが、ARMが設計したチップは世界中のスマホに搭載されており、いわばスマホ業界を裏側から握っている存在。同様のことをスポーツでもやっているわけです。
「WME-IMG」は名前の通り、世界最大のスポーツマネジメント会社であるIMGを傘下に持ちます。同様に傘下のWMEはエンターテイメント部門のマネジメントを手がけています。(IMGにもエンタメ部門あり)

また、総合格闘技・UFCも傘下に置いており、こういう企業群が出した利益の上澄みをソフトバンクが頂いているわけです。
「Fanatics」はスポーツのアパレルやグッズなどを取り扱う会社。企画・製造からショップの運営まで広く手がけています。
また、傘下にはユニフォームの製造で知られる「Majestic」があり、日本でも福岡ソフトバンクや東京ヤクルトなど数球団と契約しています。
NBAの公式オンラインストアも実はFanaticsが運営しています。放映権は楽天でも、実はソフトバンクに首根っこをつかまれているという、そんな状態です。
※話はそれますが、NBAの日本公式情報サイト「NBA Japan」はDAZNが運営。呉越同舟っぷりがすごい。
最後に、ソフトバンクはFIFAが計画していた新たな大会への参画を目指していた(が失敗した)、という話も。

コンフェデ杯が終了した代わりにクラブワールドカップをやるとかいろいろ言われてましたが、このあたりいまだ混乱していて先が見えません。ほかに有力なスポンサーが見つかるかどうか、というところでしょうか。

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