【追記あり】Jリーグの海外放映権、電通と中国企業へ。
今年限りで契約が切れるJリーグの海外向け放映権については以前から行方が注目されてましたが、電通との3年契約が発表されました。また、中国向けのみ現地企業のChina Sports Media社と契約したとのこと。なお、金額は非公表。
電通はJ1のみで中国はJ2も含む、というちょっとした違いも気になるところ。スペインみたいにJ2は無料配信なんて展開になれば面白いのですが、その場合には英語コメンタリーを付けるのか?といった問題も出てきます。
この件については、他に更新を控えているサッカー関連の放映権とともに予想の記事を用意しておりました。公開前に発表されてしまいましたので、そのまま載せることにします。
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※以下、10/20頃にアップを予定していた草稿
●Jリーグの国外向け放映権 (現在はラガールデール)
前回はスカパーが獲得と発表されましたが、いつのまにフランスの代理店・ラガールデールに移動してました。
そこも持て余していたのか、今年楽天が開設したサイト「Rakuten Sports」で無料配信が始まっています。
その他では、DAZNがサービスを展開している各国でJリーグを配信してます。また、Jリーグのアジア戦略に基づいてタイなどでも放送されていますが、正直まだまだ物足りない感があります。
ここはDAZNと歩調を合わせて拡大路線を進めていくのがJリーグにとっても賢明なのでは。DAZNの放映権料は国際的にリーグの価値が上がることを前提としてますから、国外向けの放映権料もDAZNに入る仕組みにしたほうがいいでしょう。
もうひとつの選択肢は電通でしょうか。グローバルな放映権販売の経験は豊富ですし、DAZNにも出資してますから、利害関係は一致します。
◎DAZN
○電通
…ん、対抗で当たってるから悔いはない(^-^;
もうひとつ記事を紹介すると、映像製作会社のイマジカがイスラエルの企業と提携し、Jリーグの試合のハイライトを自動生成するというものです。
この手の技術はすでにぽつぽつと出てきておりますが、海外展開を視野に入れたうえでこのタイミングで発表してきたようです。
放送枠の長さに応じたハイライトを生成することもできますし、英語のナレーションを乗せた映像を提供することもできるでしょう。とにかく多くの方に観てもらえる環境を構築することが大切です。
先にも触れてますが、電通は海外子会社の電通イージス・グループを通じてDAZNの前身であるPerform Groupの株式を約480億円保有しており(※)、Jリーグの価値を世界的に高めることは各社が一蓮托生で取り組むべきこと。そのための仕組みがようやく整ったと言えるでしょう。
※電通の有価証券報告書による。出資額は3億ドル、出資比率は10%とのこと。
【追記 10/9 18:00】
China Sports Media社ですが、すでにJリーグの中継を行っており、今回は代理店を通じての取引から直取引に切り替えたようです。
中国スーパーリーグの放映権を保有している大きな企業とのことですが、昨今のNBAをめぐるニュースを聞いていると、中国だけ切り離しといて正解なのかもしれません。
残念ながら日本からはアクセスできないようですが、「K-Ball」というOTTサービスを通じてJ1・J2の全試合を配信予定とのこと。このサービスではエールディビジ、MLS、Kリーグ、Aリーグなども配信しているそうです。
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