「F1 TV Pro」いまだ苦戦も黒字化には近づく。

現在のF1は無料放送、有料放送、そして自前のOTTサービス「F1 TV Pro」を使い分けるいわゆる三階建てのビジネスモデルを模索中。

ということで無料放送は削減の方向にあり、あのイギリスでも無料放送は一部のレースに限られています。日本ではご存知の通り無料放送がほぼ消滅しています。

「F1 TV Pro」は放映権の処理が完了した国から順にサービスインしている段階です。昨年(2018年)の売上は2,200万ドルで前年から倍増したものの、コストも増えたことで210万ドルの赤字が出たと記事にあります。

もっともこのペースなら今年には黒字化しそうな感じです。でもF1が目指しているのはそんなレベルではなく、放映権料に頼らない収入源の柱を立てることであり、その点においてはまだまだ物足りないと言わざるを得ません。

「F1 TV Pro」が利用できる国のリストは以下のリンクにあります。日本では利用できません。

アジア向けの放映権を持つFOXスポーツの契約は2022年まで残ってますので、それまでに交渉をまとめるのは相当難しそうです。FOXスポーツがサービスを提供している東南アジアの国々をみても同様に利用できない状況です。

なお、今度の日本GPについてはBSフジでの無料放送(録画)が決定しました。

新規ファンの開拓には無料で視聴できる機会はやはり必要なわけですから、もちろんスポンサーが集まるかという問題もありますけど、もう少し露出のあり方については考えていただきたいものです。