新生STATS Perform、リーグアンとベッティングで提携。

DAZNの前身であるPerform Group社はB2C部門を分離してDAZN Group社とし、残ったB2B部門はアメリカのSTATS社に売却。新たにSTATS Perform社が誕生しました。

じゃあB2B部門とは具体的に何をやっているのかと言うと、ひとつはスポーツデータの事業です。「Opta」のブランドで提供されるデータはJリーグの中継でも使用されています。

そしてもうひとつがスポーツベッティングの事業。自らが胴元になるわけではなく、ベッティング業者に対して映像やデータを販売します。すなわちこれも放映権ビジネスの一種であり、今後も市場拡大が見込まれています。
ということで、STATS Perform社がフランスのリーグ・アン、並びにトルコのスュペル・リグと契約したという話題です。この会社が何をやっているのかを理解するのにちょうどよいでしょう。

スポーツベッティングはリアルタイム化しており、試合の途中でもさまざまな賭けが提示され、またオッズも刻々と変化します。それを支えるのに必要なのは、少ない遅延で映像を届けるシステムです。

ということで、このあたりでもB2CのDAZNとは違いが出てくるのですね。SNSなどでネタバレを食らっていたら賭けが成立しません。

「Watch&Bet」という名前で提供されているサービスの具体的な内容についてはSTATS PerformのWebサイトをご参照ください。

提携している競技団体にはDAZNとも放映権の契約をしているところがあります。今後は一般視聴者向けとスポーツベッティング向けの放映権をセット売りする例も出てくることでしょう。
スポーツベッティング向けの放映権はIMG、Sportradar、STATS Performの3社が大手となっています。旧Perform Groupはイギリスでしたが、STATSはアメリカなので3社ともアメリカ企業となりました。

日本にも遅かれ早かれこの流れはやってきます。すでに日本にいながらベッティング業者と契約できてしまう状態にはありますので、あとは政府がどんな決断を下すか次第です。

参考として過去の記事にもリンクしておきます。
最後におまけ。DAZN日本法人が11月から社名変更したという話です。

本国がPerform GroupからDAZN Groupに変更した後もしばらく日本ではPerformの名前が残っていたのですが、ようやく整理されました。これってやっぱり人手不足?😅

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