【追記あり】SANZAARが手のひら返し。サンウルブズ除外取り消し?

【初出 2019/10/25】

本日(10/25)、南半球4か国のラグビー協会が出資するSANZAAR(サンザー)が東京で日本協会側との会合を行うとのこと。

この場では、来年限りでスーパーラグビーからの除外が決定しているサンウルブズの除外撤回や、4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」への日本代表の参加について提案がなされるのでは?と言われております。

スーパーラグビーから除外が決まった背景としては、もともと来年までの5年契約だったことや成績不振もありますが、ざっくり言えばカネの問題と考えてよいかと。
ワールドカップの盛況ぶりを見て、日本側からもっとカネを引き出せると考えているのであれば、なんとも見事な手のひら返し。

なめられているととらえるのか、ざまあみろと思うのか。いろいろ感情的なものはあるかと思いますが、ここは4年後に向けた強化プランとともに充分検討してほしいところ。個人的には、こうなるんだったら南半球の国をひとつくらいボコっておきたかったな…という感じです。
その一方で、サンウルブズは清宮パパが2021年発足に向けて動いている新プロリーグに参戦するのでは、というニュースも。この場合は準日本代表的な位置付けではなく、ひとつのプロチームとして活動することになりますが、これまでに培ってきたノウハウは大きな財産として残ることでしょう。
ということで、この会合の結果については後日追記予定です。ヨーロッパ側との綱引きも考えられますね。実力だけでなく政治力でもティア1国に負けないレベルでお願いしたいところです。
【追記 2019/11/1】
予想通りと言いますか、やはり簡単に話が運ぶわけではありませんね。

SANZAARも一枚岩ではなさそうです。時差の少ないオーストラリアやNZと、時差が大きく移動距離も長い南アフリカやアルゼンチンとでは立場が違います。

そして、根本的な問題なのはオーストラリアのテレビ局からの要求。オーストラリアではラグビーリーグやオージーボールの人気が高く、放映権料アップという餌をぶら下げられるとなかなか断れない実情があります。

現在の5チーム×3グループから、14チームの総当たりに変更する。そのためにはサンウルブズが邪魔であり、もし存続を望むなら得られるはずの放映権料の補填を求める。それがSANZAAR側の態度です。

まぁ、カネで解決する事柄であれば、時間をかければ向こうから折れてくる可能性もあるのではと。そのためにはトップリーグにもっと大物を連れてくるとか、ヨーロッパ側と天秤にかけるとか、やり方はあるでしょう。

あとは日本のラグビー内部の意識改革です。カネ=悪的な考えは断たねばならない。清貧は美徳かもしれませんが、やはり「貧」ではダメなのです。

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