インディカー、ペンスキーに売却。

モータースポーツの話題が続きます。

米インディカー・シリーズの運営会社と、インディ500の開催地であるインディアナポリス・モータースピードウェイが売却。インディカー・シリーズに参戦するチームのひとつであるペンスキーのグループが買収しました。

1チームが運営元を買収することの是非はもちろんありますが、長年同族会社によって運営されてきたインディカーにとっては歴史的に大きな節目を迎えることとなります。
思い出すのはインディカーの分裂騒動。当時の運営会社だったCARTとの対立により、「インディ」の商標の利用を取り消し、自ら新しいシリーズ(IRL)を立ち上げたことがありました。
その後CARTは「チャンプカー」と名称を変更してシリーズを継続しましたが、インディの名前を、そしてインディ500を失ったシリーズは長続きせず、IRLと合併して分裂は収まることとなります。

伝統あるブランドを持っているところは強いのです。テニスならウィンブルドン、ゴルフならマスターズ、自転車ならツール・ド・フランス、そして野球なら巨人軍(^-^;

シリーズでまとまろうとするならこういったところの意向はどうしても強く反映されてしまいます。それが時にシリーズの発展を阻害する要因にもなり得ます。ですから、今回のインディカーの売却はおそらくいい方向に進むものと期待します。
これにより、長らく途絶えていたF1の開催復活も?もいう声があるようですが、2021年からマイアミGPの開催が予定されている中でこの計画は進むのか。
もっとも、マイアミ開催にはまだ課題が残されているようなので付け入る隙はありそうです。
関連してNASCARの動きについても。

「デイトナ500」で知られるデイトナ・スピードウェイを始め多くのサーキットを所有するISC社を買収したとのこと。金額は20億ドルと発表されております。運営者がサーキットを自ら保有する流れがここに来て進んでいるのですね。

また、来年の冠スポンサーはモンスターエナジーから、保険会社のGEICOに変わるとのこと。インディカーは今年からNTTに変更されましたが、このあたりの変化もまた面白いところです。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000