DAZN、Jリーグ配信障害の詫び石は一律500円。

発表されました。「QUOカードPay」500円分を影響を受けたすべてのユーザーに配布するとのこと。障害が発生した11/30時点での登録ユーザーが対象のため、すでに退会済みの方も含まれます。

「影響」とはどこまでの範囲をさすのか。無料体験期間中のユーザーにも配布するのか。といった疑問もあるのですが、細かいことは考慮しないのでしょう。
やろうと思えば当日のアクセスログを調査することだってできますけど、企業イメージの回復が最優先な以上、潔さが求められます。

3年前の障害では有効期限の半月分延長(ドコモユーザーにはdポイント500p)という補償でしたが、今回はシーズン終了直前というタイミングのためこの方法は無理。また、当時よりも決済手段が増えたことを勘案すると、このように一律に対応するのが最善策でしょう。

これによってDAZNには数億円規模の損害が生じることになりますが、サブスクリプションサービスで重要なのはLTV(Life Time Value)。Jリーグとはまだ7年間の契約があるわけですから、既存ファンに見放されることがなければいくらでも挽回できる数字です。
障害発生の経緯に関する報告書はシステム屋さんとしてよくまとまっているという印象です。
その時に発生したことを正確に記録し、公開し、再発防止につなげる。当たり前のように見えるかもしれませんが、普段から業務プロセスに組み込んでいないといざという時に機能しません。

もちろん事故を起こさないことが一番ですが、起きるときには起きてしまうもの。今回の問題については再発防止ができたとしても、また別の原因で事故は起きるかもしれませんし、たぶん起きるでしょう。その際に今回以上の速さでリカバリーができるよう、今後とも準備を怠らないで頂きたいものです。


最後におなじイギリスつながりの動画を貼っておきます。日本語訳の歌詞だと伝わりにくいですが、教訓にあふれてます。

"put it down to experience" 
事故から学び取りいい経験にしよう

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