米fuboTVからFOXローカル局が一斉引き上げ。
なかなか取り上げる機会がないまま2月に入ってしまいましたが、アメリカのネットテレビサービス「fuboTV」が、年明けからスポーツチャンネルを失ってました。
FOX Sportsのローカルネットワーク21局、およびニューヨーク・ヤンキースなどが保有する「YES」が対象で、全体ではMLB14チーム、NBA17チーム、 NHL13チームのローカル向け放映権を保有しているとのこと。なお、全国ネットのFOX Sportsについては影響なし。
この事態にfuboTVは謝罪し、3か月間料金を5ドル割り引くことと、近日中に新たなスポーツコンテンツを提供することを表明したとのこと。
この動きは、例のディズニーによる21世紀FOXの買収に端を発したもので、買収が承認される条件としてこれらのローカル局の売却が含まれており、すでに多くのローカル局を保有しているシンクレア社に売却されました。
旧FOXとの契約は昨年までとなっていましたが、新たにオーナーとなったシンクレア社と契約更新の交渉がまとまらず、昨年末をもって打ち切りとなった次第です。
fuboTVにはFOXも出資していたため、その株式も現在はディズニーのものとなっています。シンクレアは他のサービスと同等の条件を提示したとのコメントを出していますが、この決定にディズニーがどう関与しているかは不明です。
ディズニーの傘下にあるABC、そしてESPNはもとももfuboTVでは配信されていません。そのうえに、FOXムービーやナショナルジオグラフィックなどのFOX系のチャンネルも配信が停止されてしまったとのことで、どうもディズニーは距離を置きつつあるようです。
同様にFOX買収によってディズニーはHuluも傘下に置くこととなり、Huluも「Hulu Live TV」というネットテレビサービスを展開しているだけに、今後はこちらに寄せていくことになるのでしょうか。昨年開始した「Disney+」との棲み分けも気になるところですが、リソースの選択と集中は確実に進んでいるようです。
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