NFL、VPN経由の視聴対策でGoogleに抗議。

前回に続いてNFLの話題。

放映権は一般的には国単位での契約となっており、国外からの視聴はブロックする必要があります(=ジオブロック)。それは権利者を守るため配信業者に課せられた義務です。

ネット配信では主にIPアドレスを利用してブロックを行いますが、他の国からのアクセスであると偽装するための手段としてVPN(Virtual Private Network)の技術が悪用されます。もちろん業者も対策は進めているのですが、いたちごっこは避けられません。

そんな中、NFLがGoogleに対して検索結果から16のサイトを削除するよう申し立てを行ったとのこと。いずれもVPNの使い方を指南するサイトで、著作権侵害を助長するというのが理由です。
Googleがこの要請に応じるかは現時点では不明ですが、NFLが自らコンテンツの著作権を管理し、また自らOTTサービス(NFL GamePass)を提供しているからこそ強いアクションを起こせるわけで。

これを配信業者、正確に言えばCDNの業者と言ったほうがよいかと思いますが、もちろんこれらも対策をとっているもののいたちごっこは避けられず。任せっきりにしていてはさらなる損失を被るだけなのです。

そういえば、DAZNは同じアカウントでも他国に行くとその国でのコンテンツが観られる仕様となっているため、同様にVPNの利用を推奨するサイトやツイートが散見されるようですが、これはもちろんDAZNの規約で禁止されている行為ですので、筆者としては一切推奨は致しません。あしからず。

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