日本版・2019年DAZN視聴回数ランキング&おまけ

以前紹介した世界のDAZNの視聴回数ランキング。その日本版が出ました。といってもこちらもランキングのみで実数はありません。

視聴時間は実数が出ているものの、正直そんなに意味がある数字ではありません。いちおう1分以上の視聴をカウント対象にするというルールはあるようですが、フルタイムなのかハイライトなのか、それとも飛ばし飛ばしなのか。試合以外のコンテンツもありますし、条件が多すぎて分析に値しない指標です。

いちばん欲しいのはやはりユニークユーザー。それが無理ならば視聴回数の実数です。それらを掛け合わせることでもう少し実態が見えてくるのですが、当然DAZN側もわかってて出さないわけです。

あとは国によってコンテンツが違うし、独占かどうかでも違います。もろもろの条件を飛ばして乱暴な比較はしたくないところ。

例えばモータースポーツならばF1をやってるのは日本だけ。あとはスペインでMotoGPをやっているのが目立つ程度です。(今年からイタリアでも配信するそう)

また、野球は圧倒的に日本というデータになっておりますが、野球を配信しているのは主に日本とアメリカであり、アメリカのMLB中継は平日限定で各試合をザッピングしたNFLレッドゾーン(もしくはJゾーン)方式の番組を配信しています。でもボクシング中心に展開してるのでさほど目立ってませんね。
※前回の記事のリンクはこちら。
なので、あんまり触れても仕方ないデータではあるのですが、ひとつだけ述べておくとサイクルロードレースが順位では5位なのに、総視聴時間では上位3つと大差がついているというのはやはりファンとしてがっかりな気分。

サッカーはシーズンが異なるJリーグと欧州が混ざってるので置いとくとしても、シーズンが重なる野球とモータースポーツ(F1)に対してこれだけの差があると、コストに見合わなければやはり切られてしまうのか…と。

平日にも開催される、しかも日本時間だと夜10時前後といういい時間帯にやっているだけに他の競技との相互乗り入れにも期待したのですが、その効果もいまいちだったのかも…と想像してしまう次第です。

1~2月には契約数が3割程度減るというデータも過去にはありましたので、強化するならばやはりこの時期に開催している競技。ただ自転車以下というのは危機感持ったほうがいいかも?

欧州サッカーは放映権料が高いですから、現在も配信しているBリーグ・トップリーグ・Vリーグといった国内スポーツを軸に育成していくのが急がば回れかもしれません。フィギュアスケートあたりが釣れたら別ですが。
おまけとして昨年の1~2月に行われたというモバイル社会研究所の調査結果も紹介しておきましょう。この研究所はドコモ系とのことですが、調査対象はドコモに限定しておらず、またサンプル数も7,000近くと多いので信頼性は高そうです。

これによるとDAZNの利用率は「1.9%」とのこと。

母数をどうするかなのですが、総務省の2018年の調査では個人のスマートフォン保有率は64.7%。なので2019年は70%と仮定しましょうか。日本の総人口を1.25億人とすると、1.25億×70%×1.9%、ざっくり160万人くらい?がDAZNを利用していると推定。

ただし、家族でアカウントをシェアしている場合も多いでしょうから契約数は多少マイナスする必要がありますね。3月以降の回復と全体的な伸びも加味すると、昨年のピーク時には200万は超えただろうな…といったところです。

先のファクトシートからは、グローバルの総視聴時間のうち約28%が日本であることが分かります。また、以前紹介した記事でグローバルの契約数は約800万件というのもありました。800万×28%=224万件ですから、まぁこのあたりの推測が妥当なんですかね。

もちろんこれではまだまだ足りないので強力な武器が要求されます。NPB12球団コンプにこだわるのは当然というわけです。
※ちなみに一昨年の調査では0.9%だったとのこと。ただし、設問が異なるため単純比較はできないとの但し書き付きです。

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