「世紀の大誤審」から復活までの長い道のり。
Jリーグが開幕し、新たに導入されたVARによってさっそくPKになったりゴール取り消しの事例が発生しております。
明らかにゴールに入っていたものをノーゴール判定にしてしまった「世紀の大誤審」。昨年のJリーグで起こったこの事件は多くの議論を巻き起こし、「Jリーグジャッジリプレイ」では1回分すべてをこのジャッジの検証に充てるほど。
そしてJリーグは、当初2021年からの予定だったVARを前倒しして今季からJ1全試合で導入することとなったのです。
そんな試合で主審を担当していた山本雄大氏。結果的にJリーグを動かすこととなったのですが、同時に彼の人生を大きく動かすこととなったのです。
時が戻ることはありませんが、大きな失敗をしてしまった後には再生のストーリーがあります。まずはメンタルのケアが必要であり、その後は再研修を受けながら復帰をめざしていく。そのプロセスを赤裸々に語ってくれています。
今年はVARによって「明白や誤りや見落とし」については減ることが期待されますが、すでに導入済みの海外リーグでは新たな問題が発生していることも事実。これらの事例を取り込みながら審判を育成すること、そしてファンへの啓蒙も大切な要素となります。
その点、Jリーグは先のジャッジリプレイを始めさまざまな情報を提供しているとは思いますが、見ない人はやはり見ないわけで。ということで、試合前に会場で簡単な説明動画を流したり、VARが観ている映像と同じものを場内のビジョンでも流す試みをするとのことです。
少なくともVARは「介入する」ものであって「使う」ものではない、と理解しておくべきでしょう。「使う」と言った時点であぁこの人は分かってないな…という一種の踏み絵になるかもしれません。
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