えーい開幕はまだか。MLB関連あれこれ。
MLBは開幕するのか自体よくわからなくなっておりますが、放映権絡みの記事はいくつかあるのでまとめておきます。
まずはタイムワーナー系列のCATV局であるTBSと、2022年以降の契約を更新したという話。期間と金額は不明とのことですが、現在は8年契約であることと、すでに更新を発表しているFOXが7年契約であることを踏まえれば同程度の長期になると思われます。
また、記事にある10億ドルという数字が年間なのか総額なのかが不明ですが、現在が年間約3.25億ドルなので、年間が約3倍となるのか、それとも期間が短くなるのか…ここからはまだ読み取れません。
【追記】
別の記事では4.7億~5億ドルの7年契約という話も出ております。
TBSはポストシーズンの放映権を中心に獲得しており、レギュラーシーズンは少ないです。いまレギュラーシーズンの試合数をめぐって争いが続いてますが、それによる影響は軽微。かといって、このゴタゴタの中で契約延長の話が出るというのは、情報戦の一環という感じがしてしまいます。
全国放送されるポストシーズンの放送を確保することが全球団にとってプラスになることは周知の事実。ポストシーズン進出の球団数は増える予定で、そこは争いのポイントではありません。無観客試合の開催による球団の損失を選手も負担するのかが交渉のカギです。
他に全米中継の放映権を持つのはFOXとESPN。FOXは先ほど触れた通り更新済み。ESPNとは交渉中とのこと。
※ここからは開幕延期が決まる前に発表されていた情報のリサイクルです。
MLBのニューヨーク・ヤンキースは今季の主催試合のうち21試合をAmazonで配信予定(現状どうなるかさっぱり分かりませんが…)。なお、一部の地域に限定されます。
ヤンキースは自前のローカル局「YES Network」を保有。FOXが大株主となっていましたが、ディズニーがFOXを買収したことにともない、独占禁止の観点から売却することに。そこで名乗りをあげたのが多数のローカル局を保有するシンクレアであり、Amazonだったわけです。
MLBでは全米向けの放映権は一括管理ですが、ローカル向けは球団ごとの管理。それゆえ自前の局を作るという選択肢がとれるのですが、Amazonにも権利を販売するというのは昨年の時点で規定路線でした。
でもAmazonも国より細かい単位でジオブロックに応じるんだな…とちょっと感心しました。日本だと広島カープが広島県内からのアクセスをブロックしたりなんかしておりますが、この問題の行方はまだ見えてきません。
シンクレアがディズニーから買収したFOXスポーツ系列のローカル局は21ありますが、YouTubeが運営するIPTVサービス「YouTube TV」において、2月末をもってこれらの局の配信を打ち切ると発表されました。
昨年から同様のサービスであるSling TVとfuboTVでも打ち切られており、シンクレアとの交渉が難航していることがわかります。かなり高い金額を提示しているのでしょうか。
その後、21局のうち19局については交渉がまとまり、打ち切りは回避されたと報道されておりますが、YESは含まれておらず。まだまだタフな交渉が続くことになります。(もう1局はLA)
CATVを解約したいわゆるコードカッターたちはコスト意識が強く、価格の上昇圧力がかかるスポーツチャンネルの今後のあり方が問われています。
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