サザン18万件。音楽ライブに学ぶPPVの復権。

今回はスポーツから離れて音楽ライブの話を取り上げます。スポーツと同様に苦しんでいる音楽業界から学べることは多いはずです。

徐々に観客を入れ始めてはいますが、大規模の興行については慎重にならざるを得ない中、どのようにして収益をあげていけばよいのでしょうか。

多くのアーティストが無観客ライブを実施しています。チケットを販売し、ネットで配信する手法は要するにPPVです。サブスクリプションモデルが広がりつつある中で、一時的にではありますがPPVが復権したことになります。

その中でも6/25にサザンオールスターズが開催したライブは18万人がチケットを購入したとのこと。スポットのイベントではありますが、かなり健闘した部類ではないかと。価格は3,600円で、普通のライブよりは安いけどPPVと考えるとやや高めに感じるかもしれません。
ひとつのプラットフォームで独占配信したアーティストも多い中、8つを選択したのは、トラフィックの分散であったり、それぞれの機能やサービスの比較といった意図があるものと思われます。その他、連日異なるプラットフォームで配信する「ツアー」を実施したアーティストも。

ひと足先にチケット販売のサービスを整えたのは「ZAIKO」という会社で、ローソンチケットと提携しています。当初はYouTubeのプラットフォームを間借りしたものでしたが、6月には自社開発に切り換えています。
現在プラットフォームに求められている機能としては「コメント」と「投げ銭」があげられますが、近いうちにどこも搭載してくることでしょう。そうなると、今度は手数料などコスト面での競争が始まると思われます。またARなどさらなる付加価値の競争も確実に起こります。

投げ銭はJリーグも検討したとの記事が出てましたし、「JリーグTV」にも使われました。また、一部のクラブが練習試合を通じて実施した例もあります。

もともと投げ銭というアイデア自体はそれこそネット配信黎明期からありましたが、屍累々の状況。ユーザーの意識が変わるまでに10数年の時を要しています。イベントではチケット収入に加えて物販収入も大きなウェイトを占めており、それを補完するものと考えればよいかと。

映像制作にもお金がかかりますし、簡単に収益化できるものでもありませんが、それでも、投げ銭+PPVというモデルがようやく立ち上がってきた感じです。

今後プラットフォームの競争が進むにつれて、淘汰されるところも出るでしょう。コロナで時代が強制的に変化させられてしまいましたが、苦しみの中から出てきた芽が今後育っていくのか。よく見守りたいと思います。

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