スーパーラグビー崩壊へ。北半球も苦悩。
スーパーラグビーが今季限りで終了するとの記事が出ております。コロナ禍によりNZとオーストラリアは国内チームによる独自大会を開催。南アフリカでは開催の見込みすら立たず、アルゼンチンは相手がいません。
今年はちょうど放映権契約の区切りにあたる年でもあり、サンウルブズの参戦契約も今年で終わり。ご存知の通り契約は延長されなかったわけですが、リーグもろとも沈むというまさかの形に終わりそうです。
代替としてニュージーランドが新たな大会の創設に動いているとのことですが、対照的にオーストラリアが苦しいという話は当ブログでも何度かお伝えしています。13人制のラグビーリーグや、オーストラリアンフットボール(オージーボール)に人気を奪われ、サッカーも台頭。ラグビー協会は財政難に見舞われ、破綻の噂も出るほどです。
放映権はFoxtelが今年まで保有していますが、Foxtelもまた経営難であることから、一時期は通信会社のOptusと交渉するも不調。結局Foxtelと再度契約することとなりましたが、放映権料は大きく下がることとなりそうです。
サンウルブズ除外の理由のひとつにテレビ局の要求があったと言われていますが、こうなってみると何だったのかとしか言いようがありません。
対してヨーロッパのほうは大丈夫かと思いきや、なかなかうまくはいかないようで。
シックスネーションズに対して、投資会社のCVCキャピタルパートナーズは株式の14.5%を3億ポンドで取得するとの話が出ておりましたが、最近になってコロナ禍を理由に提示額を半分に減らしたとのこと。
CVCはラグビーに積極的な投資を続けるほか、最近ではセリエAにも出資のオファーを出しておりますが、ここに来て戦略見直しを強いられているのかもしれません。
こんな感じなので、相対的に日本ラグビーの地位が実力よりもマネー的に上がってしまってます。先日は前スコットランド代表のレイドロー選手がトップリーグでプレーするというニュースがありました。
これまでシーズンの関係から日本に来る外国人選手はほぼ南半球からでしたが、ヨーロッパからも大物が来るように。なんか絶妙な時期にワールドカップ開催しちゃったな…という感じです。やや過剰な期待をされているのではないかといまいち不安です。
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