DAZN、幹部刷新で新戦略。ブラジルは縮小へ。

6/30にDAZNの新CEOに就任したジェームス・ラシュトン氏が幹部人事と今後の戦略について発表しました。

コロナ禍で大きなダメージを被ったDAZNではありますが、今年の第4四半期(10~12月)にはコロナ以前の契約者数を回復する見込みとし、それに向けた施策を打ち出しています。
その目玉となるのが、現在βテストを実施中で秋に課金を開始予定のグローバル展開。まずはボクシングから始めますが、来年初頭には他の競技も追加していきたいとしています。

また、ライブに依存しないオリジナルコンテンツの開発にも注力していきます。すでにオリジナルのドキュメンタリー作品を何本か制作していますが、自ら著作権を管理でき、グローバルに投入できるコンテンツを持つことはNetflixの戦略に寄せたものとなります。
既存のサービス提供国については引き続き投資を続けるとしていますが、フォーカスを改めるとの表現を使っており、その濃淡には違いが出そうです。

先日日本から欧州CL/EL撤退か?との憶測が飛び交いましたが、その元となったBloombergの記事にも書かれている通り、ブラジルではセリエAの配信を1年残して打ち切りました。さらに、コパ・スダメリカーナの配信も2年残して打ち切るとしています。

スダメリカーナの放映権はCONMEBOL、IMG、Perform(現DAZN)が共同で設立した「FC Diez Media」によって管理されています。コパ・リベルタドーレスの権利はブラジルのテレビ局に販売しましたが、スダメリカーナはDAZNが自ら抱えることを選択しました。しかし、その方針がうまくいかなかったことを示しています。

昨年12月にDAZNブラジルは料金を値下げしました。また「ブラジル以外の南米」で保有していたプレミアの権利をESPNにライセンスしています。(逆にブラジルでの権利はESPNが持っておりクロスライセンスの形)

この時点で南米への展開は難しくなっていたわけですが、今後は撤退とまではいかなくとも、身の丈に合った規模での運営となりそうです。
日本についての言及はありません。欧州CL/ELからの撤退についても、現時点でわかっているのは「東南アジア」であって、日本も含まれていると確定した報道はまだなく、あくまで状況証拠によって推測されている状態です。

Jリーグの独占放映権というコアがしっかりしているだけに、突如全面撤退といったことはないと思いますが、もし今後も採算が見込めないとなれば、ブラジルと同様の戦略に切り替えていく可能性はあります。

まぁ、憶測を並べ立てても仕方ないので、そこは今後出てくる情報を見ながら判断していきましょう。損切りが早いのも経営能力のうち。浪花節ではやっていけない世界であることだけ覚えておけばよいかと思います。

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