祝Number大増刷も将棋界の話題止まらず。
将棋を特集した「Number」が異例の大増刷。先日は「NHKスペシャル」でも藤井聡太二冠の特集が組まれるなど将棋界が賑やかです。竜王戦では羽生九段が挑戦者となり、50歳にしてタイトル100期達成のチャンスを得ました。
将棋の注目度が高まっているのは、藤井二冠の出現に加えて、ニコ生やAbemaTVが積極的に生中継を行っていることが大きく貢献していることは確かでしょう。メディアの露出が重要であることは言うまでもなく。
しかし、8大タイトルのうちニコ生でもAbemaTVでも中継されないのが王将戦です。こちらは囲碁・将棋チャンネルおよび、系列のOTTサービス「将棋プレミアム」での中継となっています。
先日始まった7人による挑戦者決定リーグは超豪華メンバーとなり、こちらも大注目。初戦でいきなり藤井vs.羽生戦が組まれ、羽生九段が公式戦初勝利をあげました。
しかし、その注目度ゆえに無料で観られないとなるとどうしても不満の声があがってしまう。逆に言えばその声の大きさこそが人気のバロメーターとも言えます。
王将戦は囲碁・将棋チャンネルが協賛に入っているのでこちらで中継されるのはごく自然なのですが、このチャンネルは日本将棋連盟と日本棋院などが出資して設立した自前のチャンネルなので、ひとつくらいは自分で持っておこうといったところでしょうか。
有料会員は安定した収益源ですし、また番組制作能力を維持していくことも必要です。今回からはAIによる形勢判断と推奨手の表示も導入されました。ある解説者がうっかり「どこかで見たような…」と言ってしまったのはここだけの話。
もうひとつの話は叡王戦。ニコ生を運営するドワンゴがスポンサーとなって始まった最新の棋戦ですが、今年は2引き分けをはさんで第9戦までもつれる大激戦となりました。しかし、来期の予選の日程が発表されていないことなどから、今年限りで終了するのでは?という噂が絶えません。
棋戦のスポンサーは歴史的な経緯から新聞社が多いのですが、新聞業界自体が先細りになっていく中で新たなスポンサーの開拓は急務。しかし、新聞以上にニコ生のほうが先細りだったようです。今回は残念なことになったとしても、収益をどこに求めていくのか継続的な取り組みは欠かせません。
【追記】
日本将棋連盟の発表によると、叡王戦は来期も継続とのこと。また、ニコ生も引き続き将棋番組の企画を続けるとのことですが、いまいち噛み合ってない感もあり、今後の発表を注視したいところです。
【第5期 #叡王戦】
— ニコ生公式_将棋 (@nico2shogi) September 23, 2020
9月21日をもちまして七番勝負までの全日程が終了いたしました。
クラウドファンディングにご支援いただいた皆様、ご視聴・応援いただいたユーザーの皆様、本当にありがとうございます。
ニコ生ではこれからも将棋番組の企画を行う予定です。
今後とも宜しくお願い申し上げます。
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