EU、サマータイム終了で高まる不透明感。

EU諸国で実施されていたサマータイム(夏時間)が10/25に終了し、通常の時差に戻りました。しかし、これが今年最後になるという話です。

EU議会は2019年にサマータイム制度を廃止することを決議しており、2021年3月からは加盟国が夏時間と冬時間のどちらかを年間通じて採用することとなっています。
各国の態度はまだ出揃っていないのですが、スポーツ関連においてはこの1時間が結構大きく、とくにアジア市場を重視している競技ほどその影響は大きくなります。

日本も大きな市場ではありますが、やはり中国のほうが先に名前があがることになってしまいます。中国に合わせて試合開始の時間が設定されることになれば、地元のファンは当然ながら不満を抱くわけで、日曜昼に開催されるいわゆる「ランチタイムキックオフ」はしばしばやり玉にあげられます。

日本は中国よりもさらに遅れての開始となるわけで、例えば日曜22時の試合が23時に、23時の試合が24時になれば視聴者数にかなりの影響を及ぼすことが考えられます。これから来年以降の放映権の交渉も本格化していきますが、コロナの動向だけでなくこちらの動向にも目を光らせねばなりません。

なお、EUを離脱したイギリスは2021年もサマータイム制を継続するとのこと。2022年以降についてはまだ決まっていません。
サマータイム関連の小ネタとしては、例年夏に開催されるスパ24時間耐久レースがコロナ禍で延期され「25時間耐久」に変更されていました。

10月に開催されることもないでしょうし、サマータイム自体もなくなるわけですから、まさに最初で最後の特例となります。だったら楽しんでしまおうということですね。

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