DAZN、コンテンツ過剰で聞こえる悲鳴。

DAZNが欧州CL/ELの放映権を喪失した件についてはそのうち検証記事を書きたいとは思うのですが、とくに追加情報もない状況です。

守秘義務で…とのことですが、なにしろ相手がUEFAですから、DAZN側が現時点で出せるコメントは本当に限られているのだろうと思いますし、ユーザーとの板挟みの中で信頼を損ねていくのはもったいないな…とも思いますが、こちらは続報待ちですね。
そんな感じなので別の切り口からの記事をお届けするのですが、DAZNは10/19~25の1週間で727のイベントを配信したと発表しています。

これはDAZNがサービスを提供している9か国の合算で、同じ試合でも複数の国で配信されていれば別々に加算されています。また、この中には日本では配信されなかった欧州CL/ELの計106イベントが含まれています。(ドイツ・オーストリア・カナダで配信)

これは表向きでは数を誇っているのですが、裏から見ると多すぎるとも言えたりします。ユーザーの使える時間は限られているのですから、多ければよいというものではありません。

コロナ禍によって世界のスポーツのスケジュールは大きく狂い、本来ならばこの時期には開催されていない競技もあれば、カレンダーが詰め詰めになっている競技もあります。

コロナ禍で失ったおよそ3か月はもう戻ってきません。サブスクリプションの辛いところです。にも関わらず支払う放映権料が変わらないのであれば、それは単なる損失にすぎず、少しでも取り戻す努力が必要となります。

欧州CL/ELの件についても、詳細は守秘義務のカーテンに隠れていますが、そんな交渉過程で生じたひとつの結果なのでしょう。
ネット配信ならばテレビと違ってチャンネル数の制約を受けない…というのもやはり建前であり、テレビよりも同時配信数は増やせるものの限度はあります。映像を受信したり、正常に配信されているか確認したり、人手はどうしても必要です。

それゆえに一部のコンテンツは配信を断念せざるを得なくなることもあります。ひとつの国でしか配信されていないコンテンツは立場が弱くなります。日本ではさすがにJリーグやNPBが削られることはないものの、「F1ゾーン」が決勝のみになっていましたし、Bリーグも制約を受けているようです。

放映権持ってるならちゃんと流せ、というのはユーザーから見れば当然の要求なのですが、今年はとにかく特殊なシーズンであることも認めざるを得ません。この影響はしばらく長引きそうです。

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