DAZN、2019年は14億ドルの赤字。
なぜ今になって一昨年の話が?とも思うのですが、非上場企業であるDAZNの財務はベールに包まれており、こうやって話が出てくるだけでもありがたいことかもしれません。以前は財務資料を公開していたのですが…
ということで、2019年のDAZNは売上が前年の約5億ドルから約8.8億ドルに増加したものの、赤字額も約6.6億ドルから14億ドルに増加したとのこと。圧倒的赤字に目が回ります。
当然ながら、コロナ禍が直撃した2020年はさらに厳しいことが想定されるわけです。スポーツが止まった期間には多くの顧客を失い、まだ回復には至ってないものと思われます。
その間にGoal.comやSporting Newsの売却もありましたが、サバイバルのためにはやはり最大の支出である放映権料をどれだけ削減できるかにかかってきます。幸いというか、親会社にあたるAccess Industries社の財務はまだまだ健全であり、すぐに匙を投げることは考えにくいですが…
日本でも欧州CLを筆頭にいくつかのスポーツが止まりました。重い事実として受け止めねばなりません。今後もシビアにポートフォリオの選別が進むことが予想されます。
本来ならば今季までだったCLは、まもなく来季以降の入札が行われます。同様に今季までのセリエAや、来季まで契約が残るプレミアについても今年中には入札がありそうです。
他にも今年に入って気になる契約事はいくつかあります。今後の経営戦略に沿って、どこにどれだけの予算を注ぎ込むかが決まります。これらの動向についても引き続き注視していきます。
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