ジロ放映権、GCN獲得でJスポと共闘の可能性。

ジロ・デ・イタリアなどの開催者であるRCS Sportが代理店のIMGと2025年までグローバルの放映権契約を結んだことをお伝えしたばかりですが、なんとディスカバリーがその契約をまるっと購入したことを発表しました。

国単位で個別に交渉するよりもまるっと売ったほうが得という判断のようですが、まんまとよくやったなぁ…という感じです。

DISCOVERY BECOMES GLOBAL HOME OF THE GIRO D’ITALIA WITH LONG-TERM RIGHTS AGREEMENT – Discovery, Inc.

Discovery, Inc.Newsroom

corporate.discovery.com

これによってユーロスポーツおよびGCNでの放送/配信が改めて確定となったわけですが、ここで気になるのがJSPORTSもジロの放送をほのめかしていることです。この契約はexclusive、すなわち独占ですからJSPORTSが権利を得るためにはGCNを通さなければ無理なのです。

もしJSPORTSが権利を購入したのであれば、2/21開幕のUAEツアーから放送があってもよさそうですが、詳細は2/22の特別番組で発表されるとのこと。どうやら限られたレースの放送となりそうです。

また、別の記事によるとコロナ禍によってJSPORTSはラグビーに重点投資し、他の競技への放映権料を絞っているとのこと。なのにかつてDAZNに奪われたジロの放映権を買い戻す余裕などあるのでしょうか。

Jスポーツ、ラグビーTL全中継　カメラ多数で新演出（写真=共同）

スポーツ専門放送局のジェイ・スポーツ（東京・江東、Jスポーツ）は20日開幕のラグビー・トップリーグ（TL）の全試合を実況・解説付きで放送する。従来は半数の試合だけが対象だったが、ラグビー熱の高まりを受けて全カードをカバー。カメラ台数を増やし、新しい演出も始める予定だ。「ワールドカップ（W杯）の盛り上がりを受けてラグビーの魅力を伝えるとともに、攻めの姿勢で加入者を獲得したい」。同社の大谷寛プロデ

日本経済新聞

ここからは予想ですが、GCNがスポンサーになる形でジロの放送を行うのではないかと。確かにGCNはYouTubeの広告がメインの収入であり、自転車ファンの登録を呼び込むのに最大の媒体はJSPORTSなのですから、手を組む余地はあると言えます。

もしそうなれば、ガチンコだったDAZNとは違う新たなパートナーシップが生まれることになり楽しみが増えることになりますが…どうでしょう。とにもかくにも正式発表待ちです。ハズレだったらごめんなさい。

【追記あり】RCSスポルト、IMGと5年間の契約延長。

【追記 2/15】JSPORTSがジロ・デ・イタリアの放送復活を匂わせています。2/22の放送で何かしらの発表があるようです。すでにGCN+でのライブ配信が発表されていますが、何かしらの形で権利がシェ

放映権事情を妄想しながらスポーツ中継を楽しむ

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