AFC主催試合、電通が再獲得。FMAは外れる。

サッカー界はスーパーリーグ騒動で揺れに揺れてしまいましたが、アジアに目を向けるとACLは西地区が開幕しています。

東地区の放映権がまだ決まっていない日本はもうぎりぎりなのですが、AFCから発表がありまして、放映権を含むすべての商業的権利を電通が獲得しています。2024年までの4年契約とのこと。
ご存知の通り、この問題は香港に拠点を置くFMA(Football Marketing Asia)が巨額の条件で権利をさらっていったことに起因していますが、この発表はAFCからなされており、FMAからは出ていません。

リリースにはこのような記述があります。
Football Marketing Asia (FMA) remains the AFC’s exclusive agency for all commercial rights worldwide, excluding Japan and (in relation to the sale of media rights) the Middle East and North Africa (MENA) region.
excluding Japan、すなわち日本は除くと書かれています。ちなみにMENA(中東・北アフリカ)はもとから除かれています。

要するに、AFCはFMAから日本における権利を取り戻し、それを電通に渡しているのです。これで日本においては昨年までと同じ状態に戻ったことになります。電通にとってもFMAに高額なマージンを支払うことから逃れられたと言えます。

ここから改めて国内の放送局などに販売されるわけですが、すでに日テレはACLを放送しないと表明しています。場合によってはまとめ売りではなく、スポットで販売していくことになるのかもしれません。
すでに始まっている西地区の試合はいまのところ公式YouTubeで見ることができます。

よく見るとスポンサーが少ないことがわかります。サウジアラビアの都市プロジェクトである「NEOM」と、ゲーム化の権利を持つコナミ、そして公式球を供給するモルテンの3社のみです。

サウジのスポンサーを受け入れることはカタールとの亀裂を深めることになります。昨年まで放映権を持っていたbeIN Sportsとは合意できていないとの報道も。

AFC、そしてFMAの目論見はパンデミックがなかったとしてもかなり強気でしたが、ここに来て苦戦は明らか。日本における動きは軌道修正の第一弾と言ってよいでしょう。

【お知らせ】現在コメント機能が使えない状態です。感想・意見・誤情報のツッコミ等ございましたら、筆者のX(旧Twitter)までお願い致します。 @flower_highway

0コメント

  • 1000 / 1000